旅行や帰省、出張などで新幹線を利用する方も多いのではないでしょうか。ひと口に「新幹線」といっても、王道の「のぞみ」や「ひかり」をはじめ、さまざまな種類があります。
そこで今回は人気の新幹線をリサーチ。マイナビニュース会員を対象にアンケートを行い、その結果をランキング形式でご紹介します。
好きな新幹線ランキング
マイナビニュース会員303人名に「好きな新幹線はどれ?」と聞いたところ、ランキング結果は以下のようになりました。
- 1位:のぞみ(33.7%)
- 2位:ひかり(19.0%)
- 3位:はやぶさ(7.4%)
- 4位:こだま(6.2%)
- 5位:さくら(5.8%)
- 6位:やまびこ(4.7%)
- 6位:かがやき(4.7%)
- 8位:はやて(3.1%)
- 8位:こまち(3.1%)
- 10位:つばめ(2.3%)
- 11位:あさま(1.9%)
- 12位:つるぎ(1.2%)
- 12位:みずほ(1.2%)
- 14位:つばさ(0.8%)
- 14位:たにがわ(0.8%)
- 14位:はくたか(0.8%)
- 17位:なすの(0.4%)
- 17位:とき(0.4%)
- 19位:かもめ(0.4%)
これほど多くの新幹線があること自体に驚いた人もいるのではないでしょうか。ここからは、トップ10にランクインした新幹線について、マイナビニュース会員のコメントとともにみていきます。
1位:のぞみ(33.7%)
「好きな新幹線ランキング」のトップに輝いたのは、東京~博多間を運転する東海道・山陽新幹線「のぞみ」。日本の大動脈を走っていることから利用経験のある人も多く、利便性や快適性が高く評価されているほか、「希望」を感じさせる名称にも好感を持っている人が多いようです。車両は16両編成のN700系。白地にブルーのラインが入った「ザ・新幹線」とでもいうべき爽やかなビジュアルが印象的です。
人気の理由
- 「本数も多くて早く目的地に着くから」(50代男性/奈良県/農業協同組合(JA金融機関含む))
- 「速くて安全で乗り心地がいいから」(40代男性/三重県/その他)
- 「よく利用するので愛着を感じるからです」(40代女性/埼玉県/ソフトウェア・情報処理)
- 「何か望むことが乗車すると叶えられる気がする」(70代男性/愛知県/その他)
2位:ひかり(19.0%)
堂々の2位につけたのは、東海道・山陽新幹線「ひかり」。のぞみ同様、N700系の車両で東京~博多間を走っていますが、東京発の「ひかり」は新大阪または岡山止まりで、東京~博多間の通し運転は行っていません。「ひかり」は「のぞみ」に比べて停車駅が多いため、所要時間も長くなりますが、1964年に東海道新幹線が開業した際に速達型の超特急としてデビューしたことから、世代によっては「新幹線といえばひかり」というイメージを持っている人も多いようです。
人気の理由
- 「最初に一番速いイメージを植え付けられていたし、文字通り光の速さというのがかっこよいから」(50代男性/大阪府/流通・チェーンストア)
- 「料金が手頃で速くて快適で落ち着く」(50代男性/大阪府/非鉄金属)
- 「元祖新幹線という気がするので」(50代女性/東京都/医療・福祉・介護サービス)
- 「昭和40年代生まれの自分にとっては新幹線と言えばひかりです。2階建車両が4両連結されてたグランドひかりは本当にカッコ良かったです!」 (50代男性/東京都/ビル管理・メンテナンス)
3位:はやぶさ(7.4%)
3位にランクインしたのは、東京~新函館北斗間を結ぶ北海道・東北新幹線「はやぶさ」。「常盤グリーン」と「飛雲ホワイト」のボディにライラック、ルピナス、ラベンダーを想起させる「彩香パープル」のラインをあしらった鮮やかな配色が特徴で、スタイリッシュなデザインと呼称の響きの良さが人気を呼んでいるようです。
人気の理由
- 「響きと、新幹線のデザイン」(40代男性/埼玉県/ソフトウェア・情報処理)
- 「実際に、相当早く、呼称と一致している」(40代男性/静岡県/食品)
- 「色が鮮やかでかっこよいから」(30代男性/東京都/専門コンサルタント)
4位:こだま(6.2%)
4位には、「ひかり」「のぞみ」同様、N700系車両で東京~博多間を走る東海道・山陽新幹線「こだま」がランクイン。「ひかり」と同じく、東海道新幹線が開業した1964年当時から運転している各駅停車の新幹線で、特に中高年層にはなじみ深いよう。東京駅から新大阪駅まで約4時間かかり、名古屋止まりの列車も多いですが、あえてのんびりと旅行を楽しみたい人に支持されています。
人気の理由
- 「旅はゆっくり景色を見ながらしたいです」(50代男性/千葉県/不動産)
- 「新幹線のレジェンド」(70代男性/長崎県/その他)
- 「名前が可愛いところが好きです」(50代男性/神奈川県/ソフトウェア・情報処理)
5位:さくら(5.8% )
5位にランクインしたのは、新大阪~鹿児島中央間を結ぶ山陽・九州新幹線「さくら」。一部列車は博多~熊本間、博多~鹿児島中央間の区間運転を行っています。車両はN700系をベースに8両化し、九州新幹線区間の急勾配に対応するために全電動車化したもので、伝統模様をあしらった内装は落ち着いた和の風情を感じさせます。
人気の理由
- 「新幹線がさくらを舞い散らせながら走る姿を想像させる」(40代男性/宮崎県/官公庁)
- 「柔らかさを感じる鼻先が好きです、カバのようでかわいいと思います。車両内の座席の質がいいので座っても疲れにくい。車内がいつも清潔なイメージです。足元がしっかり作られているのか乗り心地も上質と思います」(30代男性/佐賀県/鉱業・金属製品・鉄鋼)
- 「内装が木調で素敵なので」(60代女性/大阪府/その他)
6位:やまびこ(4.7%)
6位には、東京~盛岡間を結ぶ東北新幹線「やまびこ」がランクイン。1982年の東北新幹線開業時に速達列車として運転を開始した列車で、しばしば山形新幹線「つばさ」と併結運転されています。鼻が長いスタイリッシュなグリーンのE5系車両と、白地に紺とピンクのラインが入ったE2系車両、シルバーの車体に茜色のフェイスが印象的なE6系車両の3種類の車両があります。
人気の理由
- 「かっこいい、風情があるから」(20代女性/福岡県/その他)
- 「大人っぽくてかっこいい」40代女性/愛知県/輸送用機器(自動車含む))
- 「言葉の響きがいいから」(40代男性/埼玉県/サービス(その他))
6位:かがやき(4.7%)
同率6位にランクインしたのは、東京~敦賀間を運転する北陸新幹線「かがやき」。北陸を駆ける「和の未来」を表現したW7系車両は、流れるようなワンモーションラインの先頭形状と、アイボリーホワイトとブルー、銅の3色の外観が印象的です。日本建築の美しさや漆塗りの深い色彩などを取り入れたグランクラスは、本革張りのシートや電動リクライニングなど、快適性も高く評価されています。
人気の理由
- 「とてもキレイな名前だと思うし、乗ってみたくなるから」(50代女性/神奈川県/その他)
- 「形がかっこいいから」(40代女性/茨城県/フードビジネス(総合))
- 「グランクラウンが快適すぎるため」(50代男性/兵庫県/建設コンサルタント)
8位:はやて(3.1%)
8位には、盛岡~新函館北斗間を結ぶ北海道・東北新幹線「はやて」がランクイン。使用する車両は「はやぶさ」同様、グリーンホワイトのツートンカラーのボディにパープルのラインを配したH5系で、一部に木目を採用した落ち着きのある内装は、色鮮やかな外観と好対照です。
人気の理由
- 「単にスピードのある生き物やモノの名前を模したものでなく、造語的な響きがあり疾走感と爽快感が感じられるから」(40代男性/埼玉県/官公庁)
- 「速度感がありそうで好きですかね」(20代女性/東京都/ソフトウェア・情報処理)
- 「かっこいいし、速さが感じられます」(30代男性/京都府/公益・特殊・独立行政法人)
8位:こまち(3.1%)
同率8位には、東京~秋田間を走る秋田新幹線「こまち」がランクイン。E6系車両は、秋田の風土で息づいてきた赤色をアレンジした「茜色」や、秋田の銀世界の雄大さや伝統工芸の繊細さを表現した「アローシルバー」など、気品と大胆さを併せ持つ塗色と長い鼻が印象的です。
人気の理由
- 「毎日食しているあきたこまちを連想する」(70代男性/岩手県/その他)
- 「かわいらしい、イメージが最高です」(60代男性/北海道/その他)
- 「地元の列車なので応援したい」(40代男性/秋田県/建設・土木)
10位:つばめ(2.3%)
10位には、博多~鹿児島中央間を運転する九州新幹線「つばめ」がランクイン。一部は山陽新幹線区間にも乗り入れており、西陣織風の座席や金箔の壁、い草の縄のれんなど、日本の職人技や九州の素材を採り入れたこだわりの内装が人気を博しています。
人気の理由
- 「きれいな内装、広くて、ゆったり座れる。地元の材料が使われている」(60代女性/鹿児島県/その他)
- 「ゆったりと乗れるところ。きれい。地元の素材を感じられる」(60代男性/鹿児島県/その他)
- 「デザインが好きです」(30代女性/東京都/ソフトウェア・情報処理)
まとめ
知名度が高く、利用者も多い「のぞみ」と「ひかり」が1位と2位にランクインしたのは、多くの方にとって予想通りではないでしょうか。一方で、地方を走る新幹線も健闘しており、名称の響きの良さやスタイリッシュな外観、伝統を感じさせる内装など、それぞれの魅力が評価されていることがわかりました。
もはや単なる移動手段の域を超えている日本の新幹線。次に新幹線に乗るときは、今まで以上に車両の個性に目を向けたいものですね。
調査時期: 2024年3月3日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計303人(男性: 221人、女性: 82人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート