コロナが5類に移行したことも手伝い、今年のGWは全国的に行楽客で賑わいました。「しばらくぶりに旅行した」なんて人も多かったのではないでしょうか。
久しぶりに地方を訪れたら開発が進んでいて驚いた、というのもよくある話。筆者は先日、取材のため約5年ぶりに熊本を訪れましたが、熊本駅前は綺麗に整備され、熊本城も復旧が進んでいたほか、街の中心地には複合商業施設の「サクラマチ クマモト」がそびえ立っており、あまりの変貌ぶりに目を丸くするばかりでした。
なかでもイチバンの驚きだったのは、熊本空港(阿蘇くまもと空港)の変わりっぷりでした。保安検査場を抜けた先に、にぎやかなショッピングエリアが出来ているじゃないですか。思わず近くの売店のスタッフの方に「違う空港に来てしまったのかと思いました...」と言ってしまったくらい。飛行機に乗る直前までこのラウンジで飲んだり食べたりできるなんて、快適すぎるでしょう。
さて、そんな熊本空港で気になったお土産を紹介しましょう。創業明治43年 熊本の老舗もち屋 米白餅本舗の「フルーツ大福」です。
空港に着いた時間が遅かったこともあり、いくつかの商品はすでに売り切れていましたが(残念)、「フルーツ3種セット」(1,470円)を購入できました。ウキウキ気分で東京に戻ります。
商品の外観から紹介していくと...。大福のオモテ面には、大きなくまモンのプリント。可愛らしいです。
そして中には、なんとも大粒のイチゴ...!! 筆者のおちょぼ口では、かぶりつけないくらいのサイズ感です。
あとは、汐みかん、キウイを選びました。さて、気になるそのお味は...?
大事に東京に持って帰ってきた箱を開けると、その瞬間からケーキのような甘い香りが広がりました。大福に包丁を入れると、もっちもち。その弾力が腕に伝わってきます。
口の中に放り込みました。なるほど、プリップリのいちごは新鮮でとてもジューシー。一方で、アンコは主張しすぎない上品さがあります。主役のフルーツのみずみずしさに対して、引き立て役にまわる大福と餡。後味がスッキリしているので、コーヒーや紅茶との相性も良さそうです。可愛らしい見た目から、てっきり子ども向けの商品かと思いきや、大人、そしてシニアの方にもオススメできる高級和菓子の仕上がりなのでした。
もともと、いちご大福は美味しいことが想像できました。でも汐みかん、キウイは? 酸っぱいフルーツと大福って合うんでしょうか? 思ってもなかった組み合わせです。
実際に食べてみると、これが意外(?)と合いました。少しの甘酸っぱさが良いアクセントになっています。フルーツ、大福、餡、お互いが邪魔をせずに調和しているイメージ。口の中で果汁が溢れ出して、アンコのもっさり感がなくなる、そんな表現もできるでしょう。見て可愛い、食べて美味しい――。全体的に、とってもバランスの取れたお土産になっていました。