期待の新人女優・幸澤沙良さんを主演に迎えて誕生した、かつてない法廷ドラマ『JKと六法全書』(テレビ朝日系、毎週金曜23:15〜※一部地域で放送時間が異なります)。
本作は史上最年少で司法試験に一発合格した、現役女子高生弁護士=JKBをヒロインに、弁護士として奔走しながら高校にも通うJKBが、法廷で、学校で、旋風を巻き起こしていく“法曹×学園”ハイブリッドドラマです。弁護士の祖父から英才教育を受け、超難関と言われる司法試験に史上最年少で一発合格した女子高生弁護士“JKB”の桜木みやびを幸澤さんが演じます。
みやびの教育係で、ヤメ検(元検事)の弁護士・早見新一郎役で大東駿介さんが出演するほか、 みやびの祖母で、桜木法律事務所の所長・桜木華役を黒木瞳さんが演じます
このほど、幸澤さんに演じる役のことや、ドラマの見どころなどを聞きました。
難しい専門用語も「過去の法廷ドラマに助けられている」
――女子高生の弁護士という特殊な役柄を演じます。最初にオファーを受けた時はどんな心境でしたか?
最初に女子高生の弁護士と聞いた時はすごく斬新だなと思いました。その言葉を聞いただけで、どんなお話なんだろうと、興味をそそられる設定だなと思いました。
――弁護士を演じるにあたって、準備をされたことはありますか?
実際に裁判所に行って、裁判を傍聴したこともあります。弁護士の方がどんな風に裁判に挑まれているかを見学しました。目の前で人生の決断を下される瞬間を見たので、改めて責任のある大切な場所・仕事だなと感じました。
――長台詞も多いと思うのですが、台詞量についてはどのように感じましたか?
ただ話すだけでなく、いかに裁判長を味方にできるか、傍聴席にいる人たちに共感してもらえるか、プレゼンのように話したりもするので、長い台詞の中でも、いろいろな抑揚や感情の変化があると思うと大変だなと思います。
――普段はおしゃべりをするのは得意な方ですか?
そうですね……。でも、例えば学校の授業で行うようなプレゼンなどは難しくて苦手でした。ただ原稿を読むだけでなく、興味を引くように話すのは練習しなければいけないなと思いました。
――長台詞の練習は具体的にどんなことをしているのですか?
法廷は結構広いのでどんな風に動こうかなとか、ここは誰に話しかけようかなとか、こういう風に言ったら共感してもらえるんじゃないかなとか、そういうことを考えながら家で練習しています。
法廷のシーンは特に自分の中で不安が大きいので、何日も前から台詞を頭に入れてはいくものの、現場に行ったら飛んでしまわないか心配です(笑)。
――法律の用語がたくさん出てくるのは平気でしたか?
法廷ドラマは好きだったので、そこまで疑問点はなかったです。専門用語に関しても、今まで見てきたドラマに助けられているなと思いました。
――これまで見た法廷ドラマはどんな作品がありますか?
『リーガル・ハイ』『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』『正義のセ』が好きでした。伏線回収をしたり、事件を解決されたりしていく展開が法廷ドラマの面白いところだなと思います。
女優目指したきっかけの先輩女優とは?
――みやびは天真爛漫で気の強い性格です。そんなみやびの性格をどう見ていますか?
みやびちゃんの魅力は天真爛漫で喜怒哀楽がはっきりしているところだと思います。本当にころころ感情が変わっていくので、見ている側からも愛される、応援したくなるようなキャラクターだなと思います。あとは、おっちょこちょいなところもあるんですが、決めるところは決める、そういうギャップも魅力だなと思います。みやびちゃんの負けず嫌いなところは私と共通しているなと思います。
――台詞に青森弁も登場します。
事前に方言指導の方から音源をいただいて、母と一緒に練習をしているんですが、難しいですね。方言の台詞がある日は現場にも来ていただいているのですが、今まで話してきたイントネーションと全然違うので、正確に言えるように猛練習して、現場でも教えていただいています。
――楽しみにしているシーンはありますか?
「異議あり!」の部分ですね。言いたくなりませんか?(笑)。過去のドラマを見ているとかっこいいのでガツンと決めたいです。法廷のシーンは一番緊張があるんですが、ワクワクします。
――共演の、黒木瞳さんや大東駿介さんの印象はいかがですか?
先輩方とご一緒できるのはすごく楽しみです。黒木さんや大東さんは、いろいろな作品に出られている方なのでたくさん学んで吸収したいです。
先ほどおふたりとお話したんですが、黒木さんは本当に凛とされているかっこいい女性で、温かさのある方だなと思いました。
大東さんはお兄ちゃんのような方で、たくさん助けていただくことになるだろうなと思っています。
――撮影の時の息抜きに何をされていますか?
ワンちゃんを飼ってるんです。ワンちゃんの匂いを嗅ぐのがストレス解消法です(笑)。
――女優としてはこのドラマを経て、どんな風に成長していきたいですか?
今までおとなしい役が多かったんですが、今回みやびちゃんは天真爛漫な性格。この役を経て新しい扉を開けて、明るい役ができたらいいなと思っています。
実は、私が最初に女優さんになりたいと思ったきっかけは、広瀬すずさんの作品なんです。明るくてお茶目な役が好きで、『チア☆ダン』や『ちはやふる』の広瀬さん演じる明るい役は、見ているだけで元気がもらえるなと実感するんです。
――最後にドラマの見どころをお願いします。
法曹ドラマと学園ドラマのハイブリッド作品。幅広い年代の方に楽しんでもらえると思います。たくさんの方に見ていただきたいです。
取材・文・撮影:名鹿祥史