アンファーは5月1日、「ニッポン健康大調査2024」を発表した。調査は全国47都道府県各100人(男女50:50、20代~60代まで各10人)計4,700人を対象に行われた。

同社は2017年より日本全国を対象とした一斉調査を開始。調査は医師と共に設計した美容・健康に対する「意識」と「行動」に関する全55問の質問から成る。8年間でのべ37,600,000人のデータを収集し、居住地、職業や働き方・年収、未婚・既婚、通院・既往歴、食事・睡眠・運動、嗜好品など細かいインサイトまで分析できるように設計しており、クロス集計により美容・健康に関する意識と行動の様々なデータをいろんな角度からみることができる。第8回目を迎える今回の調査では、様々な医師監修の下、新たに未病対策の基本となる健康的な生活習慣の行動について複数の条件を掛け合わせ、都道府県ごとに「健康実行力」を算出しランキング化した。

健康実行力 総合スコア

  • 健康実行力スコアの推移

今年の「健康実行力 総合スコア」は、2.77ptとなり昨年より+0.024ポイント上昇する結果となった。また健康への投資額においては前年比+489円と大幅な増加となっている。

「健康実行力5項目」(前年比)は、運動+0.010pt、食生活+0.011pt、睡眠-0.004pt、嗜好品+0.014pt、ストレス-0.007ptという結果に。

運動、食生活、嗜好品の項目がプラスとなり、運動スコアは昨年対比+0.01、食生活も+0.01、さらに嗜好品スコアも+0.014上昇している。中でも運動に関する行動変化が顕著に表れており、健康習慣に関する質問では、1週間の運動頻度は昨年対比+0.12と増加、1日の運動時間も+0.37増加している。

運動内容に関しては、スポーツジムやヨガ教室の利用が微増、水泳やサッカー、野球など屋外での活動が増えている。運動理由としては、趣味やダイエットを目的とした回答が多く、さらにストレス解消法においても、運動によるストレス解消を選択する回答者が+0.012増加している。

これらの結果から、人々の活動はよりアクティブになっており、スポーツにおいても室内だけでなく、野球やサッカーなどアウトドアで行うスポーツ活動が増加している結果に。現在メジャーリーグやサッカーなど日本人選手が海外で活躍しており、その姿が増加のきっかけの1つとなった可能性があると同社は推察している。また、今年7月には世界的なスポーツイベントも開催されることから、さらなるスポーツや健康への関心の高まりが期待される。

都道府県別 健康生活習慣実行力ランキング

  • 健康実行力ランキング2024

「2024年 都道府県別 健康生活習慣実行力ランキング」は、前年6位からさらにスコアを伸ばし、和歌山県が全国1位へと登り詰めた。特に運動スコアが前年7位から上昇して1位を獲得、また、嗜好品スコア、ストレススコアも高くなっている。一方食生活に関しては全国平均を下回っており、バランスがいいとは言えない状況。特徴項目では、運動に関する項目が多く挙がっており、健康意識だけでなくストレス解消としても運動が活用されている。

  • 和歌山県のスコア

岐阜県は、前年29位から大幅にスコアを落とし、全国最下位に転落。項目別でも全ての項目が全国平均を下回っており、特に食生活スコア、ストレススコアは全国最下位と低迷している。特徴項目でも、ストレス尺度の各項目が上位に挙がっており、ストレスが高い状況が推察される。健康習慣でボクシング、スポーツジムが上位となっているのは特徴的。間食頻度が1位となっており、食生活スコアの低下につながっている。

  • 岐阜県のスコア