キリンホールディングスは、科学技術に関する研究開発、理解増進において顕著な成果を収めた功績をたたえる「令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」(主催:文部科学省研究振興局)で、プラズマ乳酸菌の発見・事業化が、「科学技術分野 科学技術賞 開発部門 文部科学大臣表彰」を受賞した。
同表彰の受賞はキリングループとしては初のこと。業績名は「免疫の司令塔を活性化する乳酸菌の世界初の発見と事業開発」。
受賞には以下の3つのポイントがある。1つ目は、ウイルス感染防御を行う免疫の司令塔であるプラズマサイトイド樹状細胞を、安全な食素材で直接活性化する乳酸菌(L. lactis strain Plasma、プラズマ乳酸菌)を世界で初めて※1報告したこと。2つ目は、2020年に日本で初めて免疫機能の機能性表示食品として届出受理されたことで“免疫機能”を持つ新たな食品市場を創出し、国民の健康維持への貢献を可能としたこと。3つ目は、プラズマ乳酸菌が、生きた状態(生菌)でなくても効果を発揮する特性を生かし、国内外の企業と連携して幅広い商品展開を行い、免疫市場の創造・拡大に貢献したこと。
※1 ヒトでpDCに働きかけることが世界で初めて論文報告された(PubMed及び医学中央雑誌Webの掲載情報に基づく)
受賞者は5人。キリンホールディングス ヘルスサイエンス研究所 執行役員 所長 藤原 大介、キリンホールディングス ヘルスサイエンス研究所 リサーチフェロー 金内 理、(元)キリンホールディングス ヘルスサイエンス研究所 主任研究員 辻󠄀 亮平、キリンホールディングス ヘルスサイエンス研究所 主任研究員 小久保 健、キリンホールディングス ヘルスサイエンス研究所 研究員 城内 健太。
科学技術賞・開発部門は、日本の社会経済、国民生活の発展向上などに寄与する画期的な研究開発もしくは発明において、利活用されているものを開発した個人やグループ、または育成した個人を表彰するものである。