15日にスタートするカンテレ・フジテレビ系ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(毎週月曜22:00~)の制作発表会見が7日、都内某所で行われ、杉咲花、若葉竜也、岡山天音、生田絵梨花、千葉雄大、吉瀬美智子、井浦新が登壇。若葉が、杉咲の印象を語った。
■若葉竜也、杉咲花の主演作に4度目出演
杉咲は「今日まで、アンメットに関わる方々と何百時間言葉を交わしてきただろうと思うと、ちょっと胸の奥がジーンとしたりもするんですけど。一昨年プロデューサーさんと初めてお会いして、原作に出会って、映像にするにあたっての熱を帯びた思いを伝えてくださって……。すでにとんでもなく素敵なシーンができています」と数年前から構想が始まっていた今作の放送が間近に迫っていることに感慨深げな表情を浮かべる。
キャストの仲はいいが、緊張感のある現場だといい「これまで、緊張しすぎて心臓の鼓動が大きくなって、その音を録音部さんが拾ってしまうことで音量を下げられてしまうことがあって、それがコンプレックスだったんですけど。今作は、それだけナイーブに作らないとたどり着けないものがあると感じる現場なので、光を見つけられたような気持ちです」と語ると、若葉は「もうちょっと緊張してくると、声が小さくなってきますよ」と杉咲について説明。
杉咲とはこれまで多数共演している若葉だが、あまり民放のドラマに出演しないことから、民放連ドラでは初のタッグ。出演を決めたことについて若葉は「やっぱりプロデューサーさんの熱量と、杉咲さんから電話がかかってきて『やるよね?』ってプレッシャーをかけられたので」と、杉咲から直接プッシュがあったことを明かす。杉咲は「若葉さんにオファーしようとしていると聞いて、この役は若葉さんしかいない、若葉さんにぴったりだと思って、気づいたら電話しちゃってました」とニッコリ。
そんな杉咲の座長ぶりを若葉は「本当に頼りにできる座長だと思いますね。僕は杉咲さん主演作で4本目の共演になるんですけど、座長としても、役者としても、人間としても信頼しています」と絶賛。杉咲は「うれしいです。私も全く同じ気持ちなので」と笑顔を見せ、「(作品を作るうえで)人が見過ごすようなポイントを疑って、そこに感動や幸福を見つける方だと思っていて。そんな若葉くんの感覚をすごく信じています」と話した。
■杉咲花主演『アンメット ある脳外科医の日記』
『モーニング』連載中で、元脳外科医の子鹿ゆずる氏が原作を担当(漫画:大槻閑人)する同名漫画を実写化する今作は“記憶障害の脳外科医”という主人公が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく医療ヒューマンドラマ。
【編集部MEMO】第1話あらすじ
1年半前、不慮の事故で脳を損傷した脳外科医の川内ミヤビ(杉咲花)は、過去2年間の記憶をすべて失い、新しい記憶も1日限り、寝て起きたら前日の記憶がなくなってしまう記憶障害に。毎朝5時に起きて机の上の日記を読み、失った記憶を覚え直すことから1日が始まる。現在は、関東医科大学病院脳神経外科の教授・大迫紘一(井浦新)の治療を受けながら、記憶をなくす前の研修先だった丘陵セントラル病院に勤務しているが、医療行為は一切行わず、看護助手として働いている。そんなある日、アメリカ帰りの脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)が新たに着任し、ミヤビが院内を案内していると、急患が運び込まれてくる。患者は女優の赤嶺レナで、検査の結果、脳梗塞と判明。夫でマネージャーの江本博嗣の同意を得て、すぐさま治療が行われることになり、三瓶はミヤビにも手伝うよう指示するが、看護師長の津幡玲子(吉瀬美智子)がそれを制止。三瓶は、治療後、救急部長の星前宏太(千葉雄大)から、ミヤビが記憶障害であることを聞かされる。治療を受けたレナは目を覚ましたものの、言葉を出すことがほとんどできず、後遺症による失語症と診断。女優として絶望的な状況を目の当たりにしながら、何もできない自分にミヤビは葛藤する。そんなミヤビに、三瓶は記憶障害のことを知った上で、「人手が足りないんだから、できることはやってもらわなきゃ困る」と言い放ち、ミヤビにも医師として診察や診断をさせるよう、院長の藤堂利幸(安井順平)に直談判して……。