女優の伊原六花が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーションに初挑戦した。担当したのは、7日・14日の2週にわたって放送される『上京物語2024~シェフと父さんのケーキ~』。東京・千歳烏山のフランス菓子店「ラ・ヴィエイユ・フランス」で修業する若者たちの奮闘を追った作品だ。

『ザ・ノンフィクション』という番組に「他の番組で得られないものがある」と感じながら、大好きなスイーツにテンションを上げて収録に臨んでいた――。

  • 『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した伊原六花

    『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した伊原六花

フランス菓子店で一切の妥協を許さない厳しい指導

「ラ・ヴィエイユ・フランス」は、本場フランスで11年修業を重ねたオーナーシェフの作るスイーツを求めて、常に行列が絶えない。多くの若者がシェフの仕事に憧れ、その門を叩くが、菓子作りには一切の妥協を許さない厳しい指導が待ち受けている。

この店の新人・金野来(こんの らい)さん(20)は10代の頃から、やりたいことが見つからず、高校卒業後は父親が営む洋菓子店で働いていた。しかし「一度は、外に出て修業をするべき」という父との約束で、山形から上京してきた。

父の下で2年の菓子作りの経験はあるものの、伝統の技を守り、こだわり抜いた「ラ・ヴィエイユ・フランス」の菓子作りは、実家の洋菓子店と大違い。そのギャップに戸惑いながら、厳しいパティシエ修業の日々が始まった…。

  • お菓子を作る来さん (C)フジテレビ

「心を込めて声を入れたい」

収録を終えて、「ずっと拝見していた番組だったので、ナレーションで参加させていただけると聞いた時からうれしかったです。最初に原稿と映像を見たとき、“心を込めて声を入れたい”と思っていたので、本番はちょっと緊張したんですけど、微力ながらすてきな作品にお力添えができたらという気持ちでやりました」という伊原。

その中でも、「誰かの心の内を語っている部分など、ちょっと感情寄りの言葉のときは、お芝居まではいかないにしても、しっかりその人の気持ちになって届けようと思いました」と声を吹き込んだ。

  • 来さん(左)と母 (C)フジテレビ

自分も明日もう一踏ん張りしてみようと

『ザ・ノンフィクション』という番組への印象を聞くと、「人の頑張っている部分や、壁にぶつかっている姿を見せてもらい、自分も明日もう一踏ん張りしてみようと思えるんです。いろいろな方が人生の中で悩んでいたり、その中から答えを見つけたりしているのを映像を通して知れるというのは、他の番組では得られないと思うので、そこが好きなところです」と、楽しみに視聴しているのだそう。

特に印象に残るのは、心臓が肥大し、血液を送り出す心臓のポンプ機能が低下してしまう原因不明の難病「拡張型心筋症」と闘う人たちを追った『私、生きてもいいですか ~心臓移植を待つ夫婦の1000日~』(2020年11月15日・22日放送)。「私自身も見てグッと印象に残る回でしたが、ちょうど病気の家族の介護をする役を演じる時で、実際に家族の立場になったらどういう気持ちや支え方になるのかというのを、ドキュメンタリーの映像からヒントをもらうことが多々あるんです」と、リアルな描写が役作りの参考にもなっているそうだ。

今回の番組では、おいしそうなスイーツが次々に登場。「“糖分の摂取量やばいです!”って言われるくらい、甘いものは毎日食べるんです。自分の好きなお店のチョコレートや、ケーキ屋さんの焼き菓子をストックしていて、それを小さな巾着に詰め込んで撮影現場に持っていくという生活をしています(笑)。大人になってもケーキはご褒美感がありますし、キュンとする食べ物ですよね」というだけに、「見た目も華やかで映像としても癒やされる番組でした」とご満悦だった。

  • 伊原六花

●伊原六花
1999年6月2日生まれ、大阪府出身。大阪府立登美丘高校ダンス部キャプテンを務め、17年に「日本高校ダンス部選手権」で披露した“バブリーダンス”で一躍有名に。18年3月に高校を卒業後、本格的に芸能活動をスタートさせる。ドラマ『チア☆ダン』や、近年では『夕暮れに、手をつなぐ』『マイ・セカンド・アオハル』(TBS)、『ブギウギ』(NHK)、映画『リゾートバイト』などに出演し、現在は地上波連続ドラマ初主演となる『肝臓を奪われた妻』(日本テレビ)が放送中。バラエティ番組『よ~いドン!」(カンテレ)でも隔週レギュラーを務める。