製品評価技術基盤機構構(NITE)は4月2日、自転車事故への注意を呼び掛け、事故防止のポイントを発表した。

  • ハンドルにぶら下げた傘が前輪に巻き込まれ転倒

自転車の点検や整備を怠ると、部品が緩んだり脱落したりして、転倒などの重傷事故になるおそれがあるという。また、ハンドルにものをぶら下げたまま走行するとものが車輪に巻き込まれて転倒するおそれも。

  • 自転車各部の名称

自転車で気を付けるポイントとして、「初期点検は必ず受ける」「乗車前に各部を点検する」「ハンドルにものをぶら下げない」の3つをあげている。

自転車は新車で乗り始めてからしばらくするとブレーキワイヤーが伸びるなど各部が緩むことも。再度調整が必要になるので、購入から1カ月ほど経過したら、必ず初期点検を受けるよう勧めている。

また、乗車前に不具合があると大きな事故に繋がりやすい部位を点検することも大切。車輪やハンドルまわり、ペダルにゆるみやがたつきがないか確認できる。固定が甘い状態で使用を続けると、走行中に外れるなどして大きな事故に至るおそれも。特にブレーキの効きが甘い状態で走行を続けると、制動不良などによって衝突したり転倒したりするおそれがあるため、ブレーキの効き具合を確認したい。点検方法は、自転車から降りた状態でブレーキレバーを握って車体を前後に動かし、車輪が回転しないかどうか確認できる。ブレーキレバーを握った際に効きが甘かったり、逆に固すぎたりする場合は調整が必要。自身で調整を行うか、自転車技士又は自転車安全整備士のいる店舗に相談することができる。

ハンドルに買い物袋、かばん、傘などをぶら下げていると、車輪に巻き込まれてロックし、バランスを崩して転倒するため危険だという。荷物はハンドルにぶら下げたりせず、かごやリュックサックなどに入れることを推奨している。