ビザ・ワールドワイド・ジャパンは3月27日、「お金の管理とウェルビーイングに関する調査」の結果を発表した。今回、15~69歳の男女3,709人を対象とした調査(2023年12月26日~2023年12月28日)と、同3,708人を対象とした調査(2024年02月05日~2024年02月06日)を行った。
物価高に賃金上昇が追いついておらず実質賃金が低下しているという経済状況下、15~69歳の人(n=1,545)の60%が生活の主な悩みとして「お金」を挙げた。具体的な悩みとしては「収入が少ない」「将来に向けた蓄えがない」などがあがった。「無駄な買い物をしてしまう」は社会人3年目が49.1%、大学生が48%という結果に。「好きなことに使うお金が足りない」と感じている人も社会人3年目が66.7%、大学生が65.9%と多く、日常生活の出費に関連した悩みが深刻であることが明らかになった。
半数以上が「お金の管理が面倒」と感じていることもわかった。特に20代の若者、大学生や社会人3年目の間ではその感覚が強く、大学生の58.3%がお金の管理を苦手と感じている。
お金管理の理想の方法を質問したところ、83%の人が「利用明細がスマホ ウェブで確認できる」、80.1%の人が「カードを使用したら即時通知が届き不正利用を防げる」を挙げた。全年代を通じ「細かい支出か即時に口座に反映されてアプリやウェブですぐに確認できる」は大学生の92.3%が最多。次に多いのが社会人3年目の91.7%だった。
「銀行口座にある金額しか使えない」は社会人3年目の81.2%が回答と最多。大学生、社会人3年目という若年層に需要のある機能であることがわかる。
Visaデビットを利用後、どのようにお金の管理に関して変化があったか、意識と行動変化について調査したところ、「収支を気にするようになった」「お金管理の意識が高くなった」という声が寄せられた。特に20代、大学生という、若年の意識変化が大きいことがわかった。
行動の変化では、「収支の管理がしやすくなった」が質問項目中で最も多い71.7% 。中でも大学生は83.3%と、全世代の中で最も高く、続いて20代が82.8%と、Visaデビット利用で収支の管理がしやすくなるのは大学生や20代という若年層に多いことがわかった。
「利用明細を見る頻度が増えた」は、全世代で2番目に多く、特に社会人3年目は79%と、全世代で最多となった。
Visaデビット利用で意識と行動の変化が起こったという回答が出ているが、これは具体的にはVisaデビットのどのような機能だったのか。「計画的な支出や貯蓄を行う上で、以下のデビットカードの特徴のうち、プラスに働いているものをそれぞれお選びください」と質問したところ、「使う度、即時に預金口座から引き落とされる」機能が全体で75.8%と最多。「利用可能範囲は預金口座の範囲内(使い過ぎの心配がない)」機能も49.3%とおよそ半数が支持している。
Visaデビットの利用者は、全体と比較して貯蓄に回せる金額が多いことが明らかなった。特に、Visaデビットの利用開始により、社会人3 年目の貯蓄は1万60円増加し、収入が比較的低い大学生でも8,119円の増加が見られた。