アイドルグループ・Sexy Zoneの中島健人が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『リビングの松永さん』(毎週火曜23:00~)最終回がきょう26日に放送される。このたびクランクアップの様子、キャスト6人のコメントが公開された。

  • 左から藤原大祐、向井康二、中島健人、高橋ひかる=カンテレ提供

■中島健人主演ドラマ『リビングの松永さん』

岩下慶子氏の同名コミックを実写化する同作。さまざまな世代の男女が共に暮らすシェアハウスに住むグラフィックデザイナーの松永(中島)は、ある日ひょんなことから同じシェアハウスで女子高生の美己(高橋ひかる)と共同生活をすることに。カタブツのアラサー男とピュアで一生懸命な不器用女子高生がシェアハウスを舞台に、時に衝突し、時に助け合う事で互いを認め合い成長していくラブコメディとなっている。シェアハウスで暮らすメンバーとして、松永と男の友情で結ばれているバーテンダー・鈴木健太郎を向井康二が、医大に通う大学生でいずれ松永の恋のライバルになる北条凌を藤原大祐、カレー屋でアルバイトしていること以外は生活スタイルが謎という不思議オタク系女子・服部あかねを大久保桜子、ヒロインの美己にとって憧れのお姉さん的存在のネイリスト・大貫朝子を黒川智花が演じている。

■中島&高橋のクランクアップに向井&藤原登場

今作は某日、栃木県足利市で、中島と高橋二人のシーンでオールアップを迎えた。「ただいまのシーンをもちまして、園田美己役、高橋ひかるさんオールアップになります!」のコールを受け、高橋が「ほんまに寒い中、おつかれさまでした。撮影の2カ月半、あっという間で、こんなに楽しくて、こんなにカット割りが多い現場も初めて(笑)。勉強も楽しいことも、この現場がすごく青春でした! 超楽しかった! おつかれさまでした!」と晴れやかな笑顔で挨拶。続いて、「松永純役、中島健人さんオールアップになります!」のコールが響き、「おつかれさまでした!」と大きな歓声と拍手に包まれる現場。そこに、花束を抱えた向井が藤原とともに「おめでとうございます!」と登場。「え? うそー!」と驚きを隠せない様子で喜びを爆発させる中島と高橋。この日、クランクアップを迎えたのは午前4時過ぎ。1週間以上前にオールアップしていた向井と藤原が、サプライズで足利まで駆け付けたのだ。都内から車で片道1時間半はかかる場所。まさかの事態に「マジか! ちょっと待って! え~! うっそ……ほんとにゴメン。さすがにうれしすぎるわ」と思わず涙ぐみ、男泣きする中島。「11月の末から12月、1月の撮影中、リビングの現場とともに僕個人としても色んな節目を迎えていた、そういうタイミングでした。自分自身、立ち続けることがものすごく大変ではあったんですけど、リビングの現場があることで、ほんとに俺、救われました」と語ると、感情があふれて、思わず言葉につまる。そんな中島の肩を、向井が優しくトントン。「こんなにあったかい現場に支えられていることが、自分が続けられる大きな源に、力になりました。『リビングの松永さん』という現場が今の自分にあって本当にうれしかったし、心より感謝しています。作品は一人では創り上げられないことも改めてこの作品を通して思いましたし、最高のあったかい仲間に巡り会えたことが、20代最後の僕の連続ドラマ主演として誇らしいものだと思っています。こんな素敵な作品に出会わせていただいてありがとうございました。ちゃんとしっかりとした強い未来を、みなさんと一緒に見られて行けたらいいなと思ってますので、こんな座長に皆さんついて来てくださって感謝しています。本当にありがとうございました!」と挨拶。最後に「最高でした!『リビングの松永さん』という現場に出会えてほんとに幸せ。ありがとー!」とシャウトして締めくくり、最高のクランクアップとなった。

ついに迎える最終回。はたして松永が美己の元を去った本当の理由とは。松永の思いを知った美己に、再び笑顔が戻る日は来るのか。シェアハウスを舞台に繰り広げられた、恋に不器用なカタブツのアラサー男子と、ピュアで一生懸命な女子高生の恋の行方は。

■中島健人 コメント

――人生の節目に選んだ『リビングの松永さん』は、いかがでしたか?

20代最後に『リビングの松永さん』っていう、自分にとって最も落ち着ける場所があって良かったと思う。この作品という青春に思いっきり飛び込めたことがとにかくうれしかったな。青春のクッションだね。それぐらい柔らかかった。チームもキャストもみんな優しかったし、このチームにいる時は、すごく心が安らいだし。シェアハウスで暮らす人たちの気持ちがちょっと分かったというか、誰かといるとやっぱ心が和むんだなって。やっぱり人は一人じゃダメだと思ったし。このタイミングでシェアハウスのメンバーと一緒にいることができて、ほんとに心から良かったなって安心してる。

――主題歌「puzzle」は、中島さんのSexy Zoneとしてのラストシングル。ドラマにもぴったりな本当に素敵な曲です。

そうだよね。色んな人から、「この歌詞はグループの状況について書かれてるの?」って言われるんだけど、この歌詞は『リビングの松永さん』のシェアハウスに向けた歌詞なんだよ。だからシェアハウスって、ある種グループみたいなもんなんだなって。Sexy Zoneにも共通項がめちゃくちゃあるし……って考えた時に、今の自分たちにもすごく重なる曲で、メンバー一人ひとりの胸を打つような楽曲にもなったし、ドラマを見てくれる視聴者の方々に松永さんの、シェアハウスの素敵さが伝わるような楽曲でもあるから。だから『リビングの松永さん』と「Sexy Zone」っていう、この2つを繋ぐ楽曲、それが「puzzle」なんだな……って思った。

――主人公の松永純を演じきって、中島健人として、松永に共感できる部分は?

松永って、生まれ変わってるんだよね。一度、心を閉ざしてから、また自分らしさを取り戻すっていうことをしてるんですよ。だから、進化する松永のように、自分もこれから進化していく。この役にたくさんのエネルギーをもらえた気がします。改めて周りの方に感謝をしようって再認識できたドラマでもある。今回、共演者の方に、座長がまとめてくれたとか、リーダーとか、そういう言葉をいただいた今の自分は、きっとこれからの活動に、その言葉たちが活かされて行くんだろうなって思ってる。

――最終回で、おすすめのシーンはありますか?

向井康二が松永の真似をしているシーンが好きなんだよね。松永がシェアハウスを出て行った後に、健太郎がミーコに“テマパ(手巻き寿司パーティー)やるぞ”って、松永の雰囲気をわざと醸し出しながら誘うシーンがあって。自分のいないシーンだったけど、実はリハーサルを見学して全部見てて。で、全部おもしろかった(笑)。めちゃめちゃ松永を研究しているヤツの芝居だった。松永として見ても、中島健人として見ても、おもしろかったんで、ぜひ楽しみにしてもらえれば!

――今夜の最終回、ケンティーさんからキャッチコピーと推しのコメント、お願いします!

「想定外の最終回! ラストシーンは松永らしい選択をします」。視聴者の方も、いい意味で期待を裏切られるんじゃないかなと思ってます。

――最後に、中島健人さんにとって『リビングの松永さん』とは?

ふかふかのソファー。どんなに疲れても、最上級の癒しをくれる作品でした。

■高橋ひかる コメント

――『リビングの松永さん』に出演して、良かったことは?

やっぱり現場に“お父さん”みたいな存在がいるって、すごく大きいなと思って。もちろん中島健人さんのことです。お芝居に対してだけじゃなく、人としても色々な指南をしてくれて。「こうやってみたらいいんじゃない?」と私をプロデュースしてくださってました。初めての経験で、ここまで踏み込んでお話してくださる方ってあんまりいないし、誰に対してもこうやって深くコミュニケーションを取られる方がいたから、いつか私もこんな風に現場を包み込めるような人になれたらいいなって思ったし……憧れの人ができました。

――これからの俳優人生に活かせることは?

それも中島さんに詰まってましたね。思いやりとかも含めて、かっこよかったです。ぐうの音も出ないというか、そこ気付くんだとか、毎回毎回さすがでした。シェアハウスメンバーをはじめ共演者の皆さんにも、それぞれに憧れる、素敵だなって、私もこんな風になりたいなと思うポイントがあったから、すごく幸せでしたね。空気感で言うと、もちろん現場は仲良く見えてたし実際に楽しかったですけど、本当に深い関係になれたというか、お互いに信頼関係のある現場になったような気がします。深いコミュニケーションが取れていたからこそ、そう思えました。この現場じゃなかったらこう感じることはできなかったと思うので、それが私にとっての宝物ですね。素敵な仲間と出会えました。

――今夜の最終回、見どころをお願いします!

私は『リビングの松永さん』は、皆さんの心が疲れた時とか、なんか頑張れない、やる気が出ないな……どうしようって思った時とかに温かい光を灯すような、そんな作品になったらいいなと思って演じてきました。真っ暗な中でも、遠くに見えるお家の電気がついてると、ちょっと安心感があるというか、真っ暗な中でも一つ光があるような、そんな作品になれたらいいなと。今夜の最終回では波乱も起きたりしますが、美己と松永、そして凌くんら登場人物それぞれがどうやってこれから歩んでいくのか、進んでいくのかを見守ってもらえたらと思います。空っぽになった松永さんの部屋での凌くんとのシーンが、すごく苦しかったですね。でも、本当に真っ直ぐ向き合えたし、美己が感情を一番出しているシーンかもしれないです。これまで隠してきた感情というか、明るく振舞って本当の気持ちを隠してきた部分。それぞれの思いがどう結ばれていくかっていうのが最終回で見えると思うので、結末を温かく見守ってもらえたらと思います。一つずつピースを埋めていったパズルが、ようやく完成します。今夜の放送で最後のピースがはめられると思うとワクワクします。それをはめられるのは、皆さんが見てくださるからこそで、こういう愛の形があることが伝わればうれしいです。

――最後に、高橋ひかるさんにとって『リビングの松永さん』とは?

実家! とてつもなく安心感があります(笑)。キャストもスタッフも全部含めて、みんなのことが大好きです。