慶應義塾大学自動車部所属(現在は引退)の学生ライターが旧車の大規模イベント「Nostalgic 2days」(ノスタルジック2デイズ)を取材しました! 特にカッコいいと感じたのはオレンジ色のド派手で巨大なアメ車、シボレー「コルベット」です。令和の日本で走らせても楽しいのか、実際に乗り込んで思いを巡らせました。
シボレーコルベットはどんなクルマ?
「シボレー」はアメリカの代表的な自動車ブランドです。実は日本での歴史も古く、1920年代から30年代にかけて、大阪でシボレーが製造されていたこともあったそうです。当時の製造と販売に携わったメンバーは、その後の日本国内自動車産業の礎を築いたそうです。
今回は、1957年式のシボレー「コルベット」(C1)に出会いました。C1は1953年に誕生したコルベットの初代モデル。2シーターのオープンカーです。オレンジのカラーリングがインパクト大ですね!
日本でアメ車、それってどうなの?
現代の日本で、あえて古いアメ車に乗る意義とは? コルベットC1を展示していた「YKオート」の店長さんは、自分が好きと思ったクルマに乗れば「一度きりの人生を楽しむことができる」と話します。
生きていく中で、自分の個性を主張したり周囲の方に「素敵なクルマ」と褒められたりすることで、幸せになれるような車両を販売したい。そんなこだわりがあるとのことでした。学生の私に対しては、好きな方法で好きなクルマに乗って、楽しく好きなことをして年を重ねていく生き方を勧めていただきました!
クルマを買うとなると、ついついコスパに考えが行きがちですが、好きなクルマに乗りたいという気持ちと思いきりが時には大切になるということにも気づかされました。
実際に乗ってみた!
今度は、「コルベットC1」に実際に乗り込んでみました!
乗り方は少し難易度が高く、ドアを開けてから右足を入れて、深く座ります。その後、もう片足をややジャンプしながら乗せるという感じでした。車高が少し高いため、身長が低い私が乗り込むには少し背伸びをする必要がありましたが、乗った後はまさに快適でした。
白くてラグジュアリーな感じの内装やオープンカーだからこそ広がる視界は、このクルマでしか感じることのできないものでした。
何よりよかったのは、ハンドルが大きくて握る部分が細いところです。日本車を運転している日常ではなかなか見ることのないハンドルで、見た目も握った感じも非常に優雅でした。乗るたびに非日常が味わえるクルマを所有すれば、確かに人生が楽しくなりそうです。
フロントの強そうなデザインもそうですが、リアから見たマフラー回りも美しく、走らせれば注目を浴びられることは間違いありません。日本では見慣れないカタチのクルマなので最初は躊躇してしまいそうですが、乗り込んでみると印象が変わるクルマでした。