女優の川口春奈が、フジテレビ系スペシャルドラマ『心はロンリー 気持ちは「・・・」 FINAL』(4月27日21:00~)に出演。明石家さんまの一人娘を演じる。
『心はロンリー 気持ちは「・・・」』は、さんまが主演を務め、三宅恵介氏をはじめとする『オレたちひょうきん族』の制作スタッフ、そして、後に『踊る大捜査線』シリーズや『教場』シリーズなどの脚本を手掛ける君塚良一氏とタッグを組んで作り上げたギャグドラマ。シリアスな物語の中に、たくさんのナンセンスな笑いを散りばめた、遊び心満載の異色作として、1984年から2003年にかけて、11本が制作された。今回は21年ぶりの復活となる。
第1作の田中美佐子をはじめ、今井美樹(第4作)、黒木瞳、賀来千香子(ともに第6作)、松下由樹(第10作)、飯島直子(第11作)ら、これまでそうそうたる顔ぶれがヒロインを務めてきたが、今回起用される川口は、『silent』以来、約1年半ぶりのフジテレビドラマ出演。さんま扮する主人公・轟木の一人娘・寺沢和来を演じる。
警察官である父親に対し、愛憎相半ばする複雑な感情を抱き続ける和来を、“今、最も注目を集める女優”がどのように演じるのか。そして、さんまとともに、一体どんな“父と娘”を表現してみせるのか。本シリーズの真骨頂ともいうべき、劇中の随所に散りばめられたギャグシーンの数々にも参戦する。
ほかにも、ワンシーンのみ出演するゲストを含め、約60人ものキャストが次々と登場。FINALを飾るにふさわしい、ビッグスターの出演が予告されている。
コメントは、以下の通り。
■明石家さんま
――『心はロンリー 気持ちは「・・・」FINAL』を制作することになった経緯を教えてください。
「『心はロンリー』は、毎回、細かいギャグまで作り込んでるんで、制作費もすごく掛かるんですね。だから、もう二度とできないだろうなとあきらめていたんですが、ある日フジテレビの元スタッフから、“『心はロンリー』をもう一度やってください”とお願いされまして。彼が言うには、“僕は『心はロンリー』が作りたくてフジテレビに入社したのに、結局その夢が果たせなかった”と。“でも、たとえ自分が関われなくても、『心はロンリー』の新作を作ってほしいんです”と言われて。そんな熱い思いに心打たれて、動き出した企画なんです。ただ、今日に至るまで、だいぶ苦労しましたけどね。そもそも最初、プロデューサーの渡辺俊介に話を持っていったら、“無理でしょ”って笑われましたから(笑)。あと、総合演出の三宅(恵介)さんが、今どきのテレビの作り方がわかってない(笑)。お金の計算が全くできなくて、えらいことになってたみたいです(笑)」
――ずばり、『心はロンリー 気持ちは「・・・」』シリーズの魅力とは?
「良くも悪くも、伝わりにくいギャグが多いっていう(笑)。特に初期の頃は、打ち合わせを夜遅くまでやってたんで、ほとんどが深夜3時くらいに思い浮かんだギャグなんですよ(笑)。思いついたときはみんなでゲラゲラ笑ってるんだけど、実際に撮影して、あとで見てみたら全然面白くない…ということも多々ありました(笑)。ギャグの意味がわからないってよく言われるんですけど、逆にそこがたまらないと言ってくれるファンもいるんで、そこは見どころなのかなと。今回は、これまでよりもわかりやすいように作ったつもりではあるんですが、それでも、一回見ただけでは気が付かないギャグもたくさんあると思います(笑)」
――ヒロインの川口春奈さんの印象は?
「こういう特殊なドラマなんで、最初は断られると思ってたんです。でも、ダメ元でオファーしてみたら、即OKの返事が返ってきて。びっくりしましたね、“大丈夫?”って(笑)。で、いざ撮影が始まったら、さらに驚いたことがあって。彼女は、現場でいきなり“これやってくれ”“あれやってくれ”って言われても、戸惑ったり、疑ったりするところが一切ないんですよ。“はい、わかりました!”言うて、全部やってくれる。それと、お芝居の“抜き方”が抜群にうまいんです。そのへんの呼吸も、すごく僕と合うなと思いました」
――放送を楽しみにしている視聴者の皆様へ、メッセージをお願いします。
「とにかく、一生懸命頑張りましたので、ぜひ見ていただけたらと思います。ちなみに今回、“ファイナル”と謳(うた)っていますが、私としては、“ファイナルプラスワン”なのか、“シン・心はロンリー”なのか、どうにかタイトルを考えて、次回作をもくろんでおります(笑)」
■川口春奈
――出演のオファーを受けたときの率直な心境をお聞かせください。
「この作品のことは存じ上げていなかったので、最初は、フジテレビの大きな企画で、さんまさんと親子役で…というお話を突然聞かされて、びっくりしちゃいました。ただ、バラエティーではなく、ドラマという枠組みで、しっかりお芝居をするということだったので、とてもうれしかったです」
――明石家さんまさんとの共演はいかがでしたか?
「撮影が始まるまで、実はずっと緊張していたんです。もちろん楽しみな気持ちもありつつ、一方で“どうしよう、自分にできるかな…”という不安もあって。でも撮影の初日、さんまさんが、さんまさんのままで(現場に)入ってこられたんです(笑)。その姿を見た瞬間、一気に緊張が解けて、リラックスできたのを覚えています」
――撮影現場はいかがでしたか?
「こんなに楽しい現場は初めてじゃないかと思うくらい、とにかく楽しかったです!普段のドラマの現場とは全く違って、どのシーンの撮影も、お祭りのような感じで。“ドラマを撮っているんだけど、ドラマを撮っているんじゃない”みたいな(笑)、でも、すごく中身の濃い、独特な空気感を味わっていました」
――放送を楽しみにしている視聴者の皆様へ、メッセージをお願いします。
「長年にわたって、そうそうたるキャストの皆様、スタッフの皆様が作り上げてきた、素晴らしい作品のファイナルに呼んでいただけて、すごく光栄です。私にとって、一生自慢できる経験になりました。見ていてハッピーになれる場面が随所に散りばめられている作品ですので、ぜひご覧ください」
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