みなさんは最近、映画館で「洋画」を鑑賞しているだろうか? 邦画やアニメ作品は観ても、洋画はあまり……という方も少なくないに違いない。実際、特にZ世代にその傾向は強く、業界では「若者の洋画離れ」が大きな課題となっているようだ。

  • 2024年3月29日に公開を控えた映画『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』ポスタービジュアル

そこで、企業と若者との共創を支援するキョーソウPROJECTを運営するマイナビ学生の窓口は、2024年3月29日に公開を控えた映画『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』の配給元である「ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント」と、ロールアイスクリームファクトリーを展開する「トレンドファクトリー」とともにコラボ企画を実施。学生のみなさんと一緒に『ゴーストバスターズ』とのコラボアイスを開発することに。

今回は、そのワークショップの様子をダイジェストでお届けしよう。

▼ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントとトレンドファクトリーが考えるZ世代との共創の狙い

今回のワークショップの最終ゴールは大きくわけてふたつ。(1)参加者の学生たちが各班ごとに『ゴーストバスターズ』と「ロールアイスクリームファクトリー」のコラボアイスを作ること、そして(2)映画の上映に合わせて実施される「コラボアイスの人気投票」の認知度を高めるための施策を考えること。

もちろん、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントやトレンドファクトリーの社員たちもサポート役として進行を見守った。

  • ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの臼井献さん

ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントを代表してワークショップに参加したのは、映画部門マーケティング部の臼井献さん。普段からBtoBのタイアップ企画を担当する臼井さんだが、今回のプロジェクトについては「通常のタイアップとはまったく意味合いが違う」と話す。

「普通、タイアップ企画は映画宣伝の向上のため、最終的に興行収入アップのため行いますが、この企画は違います。ワークショップの参加者は、これから社会に飛び出していく学生たち。今まさに人生の岐路にいる彼らに、我々大人がヒントを与えながら、みんなでひとつのアイデアを練り上げてもらう。まさに若者たちが自分の未来の可能性に気づくキッカケとなる企画だと思いました。

若者と大人とでは頭の構造が違うので、その発想力に期待しています。でも、参加者のアイディアを利用しようという目的ではありません。純粋に映画業界に魅力を感じてもらえればいいし、もしかしたらこの企画を通じて、将来は映画業界に入りたいと感じる学生も出てくるかもしれません。それこそが映画業界にとっての大きなメリットだと思います」

さらに、「『ゴーストバスターズ』は1984年に第1作が公開された映画ですが、今回の最新作には当時の主要メンバーたちも出演し、若き主人公たちと共闘します。大人の私たちと学生のみなさんが一緒になって企画を作り上げるという意味では、このワークショップもまさに『ゴーストバスターズ』ですよね」と笑顔を浮かべた。

トレンドファクトリー代表取締役で「ロールアイスクリームファクトリー」創業者の浅野まりさんは、「以前は高校生の企業訪問や職業体験もたくさん受け入れていたのですが、コロナ禍でそれがなくなってしまいました。どうにか学生さんたちとコミュニケーションできないものかと考えていたので、今回のワークショップは本当にありがたいですし、若いみなさんの意見に刺激がもらえることを楽しみにしています」と企画の意義を強調する。

そのうえで、「うちのお客さまは10代、20代の若い方々も多いのですが、今の若者はあまり映画館で洋画を見ることが少ないと聞いています。今回のコラボアイスが、若いみなさんに洋画の魅力を伝えるキッカケになれば嬉しいですし、もちろん『ゴーストバスターズ』のファンのみなさんがロールアイスクリームファクトリーのファンになってくれることも期待しています」と意気込みを口にした。