早くもドラフトの“目玉”に!? 2024年プロ注目の高校生5人。世代トップク…

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 2024年シーズンのプロ野球開幕が近づくとともに、アマチュア野球界もこれからが本格的なシーズンインを迎える。高校野球に目を向けると、今月18日から春の選抜甲子園が開幕。中でも注目されるのが、ドラフト候補選手の活躍だろう。今回は、現時点で今秋のドラフト戦線に浮上している高校生を厳選し、紹介する。
 

 

川勝空人(生光学園)

 恵まれた体格から最速153キロの速球を繰り出す本格派右腕。四国を代表する剛腕に注目が集まる。
 
 生光学園では1年秋からベンチ入り。県大会2回戦で公式戦デビューすると、いきなり最速147キロを計測し評価を高めた。2年時には150キロの大台を突破し、2年夏は県大会初戦で152キロ、準々決勝で153キロをマーク。凄まじいスピードで成長を続けている。
 

 
 新チームでは主将に就任するも、秋の徳島県大会は4強止まり。今年はチームを全国の舞台へ導くことができるか。
 
 昨秋の徳島県大会の投球成績は、計41回を投げて47奪三振、25四死球と制球力にはまだまだ課題が残る。変化球もまだ豊富とは言えないだけに、ストレートを磨くのはもちろん、投手としての総合力を高めてプロ入りをつかみたい。






小船翼(知徳)


 身長197センチ、体重108キロと恵まれた体格を持つ最速150キロ右腕。今年の高校生は高身長のドラフト候補が多いが、その代表格とも言える投手だ。
 
 知徳では1年秋からエースの座をつかみ、静岡県大会4強入りに貢献。準々決勝の御殿場西戦で完投勝利を挙げるなどエースの役目を果たした。2年夏は2回戦で敗れるも好投し、最速は146キロを計測。
 

 
 秋はさらに球速を伸ばし、150キロの大台を突破した。体格も相まってNPBスカウトからの注目度が高く、MLBスカウトも視察に訪れている。高校ラストイヤーはますます期待がかかる。
 
 知徳は甲子園出場経験がなく、プロ野球選手の輩出数も多くない。十分なポテンシャルと伸び代を持つ小船が歴史を塗り替えるか、注目だ。





洗平比呂(八戸学院光星)

 高校生左腕の中で高い注目度を誇る最速147キロ左腕。名前の由来は野球漫画「H2」の主人公である国見比呂で、元中日の洗平竜也を父に持つ。
 
 八戸学院光星では1年春からベンチ入りした。1年夏には甲子園デビューを果たし、愛工大名電(愛知)相手に5回1失点(自責0)と好投。球速も自己最速を更新する140キロを計測した。
 

 
 2年春には147キロを計測し、夏は再び甲子園で登板。ノースアジア大明桜(秋田)戦で完封勝利を挙げるなど、15回3/2を投げて3失点に抑えた。秋は東北大会準優勝にとどまったが、全国大会の実績は十分だ。
 
 今春のセンバツ甲子園では、自身3度目となる聖地のマウンドに立つ。チームメイトで同じくプロ注目左腕の岡本琉奨らとともに投手陣をけん引し、さらに進化した姿を見せたい。






モイセエフ・ニキータ(豊川)


 ロシア人の両親を持つ左のスラッガー。今年のドラフト候補野手の中でトップクラスの打力を誇る。
 
 豊川では1年春からベンチ入りし、1年秋からは中軸を打つようになった。大ブレイクを果たしたのが昨秋。東海大会で16打数10安打、1本塁打、6打点を記録するなど地方大会で大暴れし、チームを38年ぶりの明治神宮大会出場に導いた。
 

 
 神宮の舞台でも5打数3安打と結果を残し、準決勝の星陵(石川)戦では敗れたものの、本塁打含む2安打を放って存在感を示した。
 
 東海大会決勝で愛工大名電(愛知)が外野を4人で守る“モイセエフ・シフト”を敷いたほどの強打が売りだが、肩の強さや俊足ぶりも評価されており、総合力の高い外野手。まずは今春、センバツ甲子園での聖地デビューに注目が集まる。







石塚裕惺(花咲徳栄)

 長打力を秘める打撃が売りの大型遊撃手。NPBスカウト陣が熱視線を送る有望株だ。
 
 花咲徳栄では1年秋から「4番・三塁」に座った。2年春からは遊撃に転向し、埼玉県大会でチームが3回戦敗退を喫する中、2試合連続本塁打を放ちアピールした。2年夏は19打数9安打、1本塁打、5打点と快音を響かせ、埼玉県大会準優勝に貢献。
 

 
 秋は関東大会初戦の横浜戦で2ランを放つと、準々決勝の常総学院(茨城)戦でも3安打をマークし、計6打数5安打と打ちまくった。高校通算本塁打数も着々と伸びてきている。
 
 右打ちの遊撃手は貴重な存在なだけに、目をつけている球団は少なくないはず。打撃のほか、強肩と俊足もアピールポイントになっているが、守備、走塁もさらに磨いてプロ入りを狙いたい。





 

 
【了】