ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計113万人のユーザーに活用されています。

この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!

資産1億円も夢じゃない! 新NISAで「億り人」になる本

2月のランキング1位は、『【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』(山口貴大(ライオン兄さん)、クロスメディア・パブリッシング)。話題の「新NISA」に特化した最新マネー本がトップを飾りました。

本書で紹介する新NISAの攻略法は、「生涯非課税投資枠1800万円をできるだけ早く埋めて老後資金1億円をつくること」。しかも「月5万円」のつみたてで「1億円」は可能なのだとか!

具体的には、たとえば30歳から59歳の30年で毎年5万円をつみたてたら、1,800万円の投資枠は埋まります。59歳時の運用資産は3998万円で、それを60歳から100歳まで5%で運用しながら取り崩すと、月々19.2万円(年間231万円)受け取れる計算に。41年間の受領額は9475万円と、1億円近い金額になるのです。

本書では注目の“オルカン”(全世界株式インデックスファンド)やS&P500、年齢に応じた成長投資枠の使い方など、新NISAを使いこなすためのノウハウが満載。読んで損はない一冊です。

ビジネス書グランプリ総合1位! 「お金の本質」がわかる本

2位は『きみのお金は誰のため』(田内学、東洋経済新報社)。「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」で総合グランプリ及びリベラルアーツ部門賞を受賞した話題の書籍です。

私たちは日々、お金を増やすために働いたり貯金したり投資したりしていますが、「お金」のことを本当に理解しているでしょうか?

本書では中学生の主人公・優斗が、ひょんなことから“謎のボス”から「お金」についてのレクチャーを受けることになります。どう見てもお金持ちのボスですが、彼が発した言葉は「お金自体には価値がない」。これは一体どういうことでしょう?

著者の田内学さんは、長年外資系証券会社でトレーディングに携わり、日本銀行で金利指標改革にも関わってきた「お金のプロ」。田内さんが語る「お金の本質」は目からウロコであるのと同時に、非常に説得力があります。知っているようで知らない「お金と社会の関係」を学べる一冊、この機会に読んでみませんか。

毎日4時上がり? デンマーク人の最強タイパ術

3位は『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』(針貝有佳、PHP研究所)。

デンマークといえばアンデルセンや北欧雑貨などが有名ですが、「国際競争力ランキング1位」であることをご存じですか?

国全体でDXを推進し、仕事の効率化やワークライフバランスも進んでいるというビジネス大国のデンマーク。現地在住日本人の著者が、日本人にもできそうな「生産性を高めるポイント」を伝授します。

そのひとつが、「会議は50分に設定する」こと。会議や打ち合わせは1時間単位で予定を組みがちですが、そうすると結局10分くらいオーバーしてしまう……ということ、よくありますよね。そのため、敢えて中途半端な時間に設定すれば常に時間を意識して進められるし、多少オーバーしても次の仕事に支障が出ずにすむということです。 本書を参考に生産性を高めて、「4時に帰宅」は難しくとも「定時あがり」を実現しませんか?

話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう

2月は、お金の本がランキング上位に並びました。今から将来に備えようとしているマイナビ世代の姿が見えた結果です。

本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。2月のランキングでは、『任せるコツ』(山本渉、すばる舎)、『頭のいい人は「質問」で差をつける』(樋口裕一、大和書房)、『最強に面白い 睡眠』(柳沢正史(監修)、ニュートンプレス)、『まず、ちゃんと聴く。』(櫻井将、日本能率協会マネジメントセンター)などがベスト10にランクインしました。

来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。