リニューアルされたサントリーの「翠ジンソーダ缶」。新たに非加熱製法を採用し、より柚子香が際立つ華やかな味わいによって、居酒屋メシに"より合う"らしい。ならば居酒屋メシの中でも、とくに脂っこい食べ物で試してみようじゃないか!
製法が変わり中身も変わった「翠ジンソーダ缶」
2020年に発売され、想定を超える売り上げを記録している「サントリージン 翠(SUI)」。「翠ジンソーダ」は瞬く間に居酒屋の定番メニューになり、国内ジン市場を活性化させた。そんな翠ジンソーダを手軽に味わえる「翠ジンソーダ缶」が、2023年12月中旬以降、リニューアルされたのをご存じだろうか?
このリニューアルした「翠ジンソーダ缶」、爽やかな缶のデザインをさらに強調させただけでなく、実は中身もかなり変わっている。缶詰後の加熱殺菌を行わない「非加熱製法」によって香味変化を防ぐことで、「翠(SUI)」を構成する特徴的な和素材のひとつ、柚子の香りをさらに引き立てているのだ。
サントリーは、この新しい「翠ジンソーダ缶」に対し、「居酒屋メシに"より"合う」とコメントしている。
それが本当か確かめたい! よし、居酒屋メシの中でもとくに脂っこい食べ物を用意して食べ合わせをしてみよう!!
「翠ジンソーダ缶」とオリジナル「翠ジンソーダ」を比較
というわけで、近所の商店街を巡って脂っこい居酒屋メシを調達する。ラインアップは、焼き鳥、餃子、メンチカツ、フライドポテト、からあげ、チャーシュー。正直に言って、一同に並べるだけで胃もたれしてきそうだ。
新しい「翠ジンソーダ缶」があるとはいえ、これを食べきれるのだろうか?
まずは、リニューアルした「翠ジンソーダ缶」と、オリジナルの「翠(SUI)」から作った「翠ジンソーダ」をそのまま味わってみる。
……なるほど、これは違いがある。新「翠ジンソーダ缶」は柚子の香りをふんわりと感じ、口当たりがよりまろやかだ。炭酸もそれほど強くない。
これに対し、オリジナルの「翠ジンソーダ」は比較するとカドが立っている印象で、ジン本来のボダニカルとアルコールが若干前に出てくる。ただし、今回は「THE STRONG 天然水スパークリング」を使用したため、炭酸水の影響もあるかもしれない。
アルコールがそれほど得意でない方は、新「翠ジンソーダ缶」のほうが飲みやすそうだ。だが"ジン好き"はオリジナルを好むかもしれない。とはいえ、これはあくまで2製品を単独で比較したレベルの話で、飲み比べないとなかなか分からないだろう。
食べ物と合わせるとこれがどう変わるのか?
脂っこい食べ物を2種の翠ジンソーダと合わせる
焼き鳥×翠ジンソーダ
食べ合わせの最初は、居酒屋の大定番である焼き鳥から。今回はねぎま、つくね、かわ、ぼんじりを用意した。さっそくねぎまを試すが…… うむ、相性が最高すぎる。オリジナルでも新「翠ジンソーダ缶」でも文句なしにウマい。もう仕事を終わりにしたい。
とはいかないので、続けていこう。つくねもこれまた合う。食べた後のタレや黄身の甘み、肉汁の脂がさっぱりして、いくらでも食べられそうだ。次に、かわ。この辺りから脂っこさが増してくる。どちらも合うが、新「翠ジンソーダ缶」のほうがより清涼感があって次に繋げやすいかもしれない。
最後に、ぼんじり。ここまでくるとどちらでも口の中の脂を完全には拭いきれなくなってくる。こういうときは薬味の出番だ。七味唐辛子などをかけてあげると「翠(SUI)」との相性が良くなる。これは「翠(SUI)」が和素材を使用しているためだ。
餃子×翠ジンソーダ
2番目は、中華料理屋の大定番、餃子。しっかりと主張するニンニクには、新「翠ジンソーダ缶」がしっかりと存在感を示した。オリジナルはニンニクの臭みが若干残るが、「翠ジンソーダ缶」では柚子香の清涼感が口中をさっぱりとさせてくれる。
メンチカツ×翠ジンソーダ
3番目は、ガツっとお腹に入れたいときに食べたくなるいメンチカツ。衣には油、肉にも脂となかなかの難敵だ。オリジナルは、肉の脂の甘さとちょっと合わせにくい印象があって、もったり感が残る。一方「翠ジンソーダ缶」は、肉汁と油の甘味をしっかりと包み込んでくれた。
フライドポテト(コンソメ味)×翠ジンソーダ
ここからは3品続けていこう。4番目は、油でしっかり揚げ、コンソメパウダーをかけたフライドポテト。ポイントはシンプルな塩味ではなく、濃厚なコンソメ味という点だろう。正直どちらも合うのだが、「翠ジンソーダ缶」はコンソメをちょうど良く押し流す感じがする。オリジナルは逆にコンソメよりもジンの風味のほうが勝る印象だ。
からあげ(ニンニクしょうゆ)×翠ジンソーダ
5番目は、ニンニクしょうゆ風味のからあげ。肉+ニンニクはここまでも「翠ジンソーダ缶」と相性の良さを示してきたが、やはり合う。口の中のリセット力が増している感じがする。一方、オリジナルはというと……あれ、これぜんぜんイケるな。衣の油に若干押され気味だが、ジン本来のボダニカルがむしろからあげの旨みを増進させてくれる感じがする。必要に応じて薬味をプラスすればなおよし。がつがつ行きたいならオリジナルも良いかも?
からあげ(激辛)×翠ジンソーダ
6番目はちょっと変わり種、激辛パウダーのからあげだ。辛さも加わった場合、どうなるのだろうか。「翠ジンソーダ缶」は飲んだ瞬間、口の中がスーッとして爽快! だがスッキリした後に辛さが残る印象もある。オリジナルは、口の中で辛さをザーと洗い流す感じで、辛さがやわらぐ。その一方で塩辛さが残る不思議な比較になった。
しびれチャーシュー×翠ジンソーダ
ようやく最後となった7番目は、シビれる辛さを加えたチャーシュー。いかに豚バラの濃厚な脂質を洗い流せるかがポイントだが、しびれ成分と「翠(SUI)」との相性が良いのか、これまたどちらもウマい。食後の清涼感を取るなら「翠ジンソーダ缶」、チャーシューとのマリアージュを取るならオリジナル、という感じだ。
清涼感が増した「翠ジンソーダ缶」だがオリジナルの良さも
7品のフードと「翠ジンソーダ缶」、オリジナル「翠ジンソーダ」を合わせてきたが、「居酒屋メシに"より"合う」という表現は間違いではなかったと感じる。オリジナルでは脂の多い料理には押されることもあったのだが、「翠ジンソーダ缶」はより清々しさが増し、幅広い料理に対応できるようになった印象だ。
とはいえ、比較するとオリジナル「翠ジンソーダ」が合うと感じる食べ物もあり、両方に良さがある。ぜひみなさんにも試していただきたい。