リクルートマネジメントソリューションズは2月26日、「仕事における余白・遊びに関する実態調査」の結果を発表した。同調査は2023年12月1~3日、正社員808名を対象に、インターネットで実施した。
気分転換について尋ねたところ、「雑談」「おやつを食べたり飲み物を飲んだりすること」など、その場を離れずにできる場合が多い項目は、いずれも60%以上が直近1週間に複数回実施していることがわかった。交流は、最も実施率の高かった「食事会や飲み会」に関しても、40%が直近1年間に複数回実施した(「月に1回以上は行った/年に数回は行った」)と答えている。
満足度はいずれも50%以上が「非常に満足している/満足している/やや満足している」であり、なかでも交流に関しては68.9%が肯定的な回答をしている。
「業務時間内に目の前の業務以外に時間を割くこと」に後ろめたさがあるか聞くと、全体の43.1%がある(「非常にあてはまる/あてはまる/ややあてはまる」)と回答した。気分転換に後ろめたさを感じる理由は、「目の前の仕事でみんな忙しくしているから、仕事をさぼっているようで後ろめたい」「他の人の視線が気になるから」といったものが目立った。
一方、気分転換に後ろめたさがないと感じる理由は、「業務以外のことでも、広い意味で役立つ日が来ると信じているから」「それが長い目で見て効率的だから」といったものだった。
気分転換について、後ろめたさが高い(「非常にあてはまる/あてはまる/ややあてはまる」)人と低い(「まったくあてはまらない/あてはまらない/あまりあてはまらない」)人の2群に分け、気分転換の実施頻度の全項目平均値の差を見たところ、統計的に有意な差は見られなかった。
気分転換の実施頻度高群・低群に分けて、後ろめたさと満足度の関係を確認すると、気分転換実施頻度高群・低群どちらにおいても、後ろめたさの高低で統計的に有意な差が見られ、後ろめたさ高群の方が気分転換の満足度が低かった。
職場風土による後ろめたさの違いについてみると、余裕のない職場・冷ややかな職場・流動性の高い職場で働いている人は、業務時間内の気分転換等に後ろめたさを感じている傾向にあることがわかった。