日本テレビは26日、同局系ドラマ『セクシー田中さん』をめぐる問題の社内特別調査チームのメンバーを明らかにした。

日本テレビ本社=東京・汐留

この問題は、原作者の芦原妃名子さんが、ドラマの脚本作成において見解の相違が発生し、9話・10話の脚本を自ら執筆した経緯をSNSとブログで説明していたもの。芦原さんは後にこれを削除し、SNSで「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい。」とつづり、急死した。

これを受け、原作漫画の出版社で、ドラマ化にあたって窓口となった小学館の協力も得て、ドラマ制作部門から独立した社内特別調査チームを設置することを決定。23日から調査を開始した。

外部有識者として、著作権をはじめとする知的財産分野で著名であり、・第三東京弁護士会会長、日本弁護士連合会副会長などを歴任した早稲田祐美子弁護士。コンテンツ制作の契約法務、番組(ドラマ、脚本等)の法律監修や考査・検証など、メディア・エンタメ関係の実務に幅広い知見と実績を持つ國松崇弁護士が参加する。

また、社内特別調査チーム責任者として、日本テレビの山田克也取締役執行役員(広報・コンプライアンス、総務担当)コンプライアンス推進室長と、顧問弁護士の谷田哲哉弁護士が入る。

【編集部MEMO】
『セクシー田中さん』をめぐるこれまでの経緯
・23年12月28日:ドラマの脚本家がSNSで、原作者が9話・10話の脚本を執筆したことについてコメント
・24年1月26日:原作者の芦原妃名子さんが、SNSとブログで9話・10話の脚本を自身が執筆するに至った経緯を説明
・1月28日:芦原さんが経緯を説明したSNSとブログを削除
・1月29日:芦原さんが亡くなったことが報じられる
・1月30日:日本テレビが「ドラマ『セクシー田中さん』は、日本テレビの責任において制作および放送を行ったもので、関係者個人へのSNS等での誹謗中傷などはやめていただくよう、切にお願い申し上げます」とコメント
・2月8日:小学館「第一コミック局編集者一同」名義で、ドラマ化にあたっての見解と再発防止策についてコメント
・2月8日:脚本家がSNSで、芦原さんが明かした執筆経緯と訃報を受けてコメント
・2月15日:日本テレビがドラマ制作部門から独立した社内特別調査チームを設置することを発表
・2月23日:社内特別調査チームが調査を開始