フォルクスワーゲンジャパンがプレスカンファレンスを開催し、2024年の新型車投入計画について発表した。今年は人気の小型SUV「Tクロス」にデザインを刷新したマイナーチェンジモデルが登場する予定。電気で走るワーゲンバス「ID.Buzz」の日本投入はいつ頃になる?

  • フォルクスワーゲン「ID.Buzz」

    電気自動車(EV)の「ID.Buzz」が日本に来るのはいつ頃?

2023年の販売台数は?

フォルクスワーゲンジャパンのブランドディレクターを務めるアンドレア・カルカーニさんによれば、2023年における日本でのフォルクスワーゲンの販売台数は3万1,809台だった。「Tロック」は輸入SUVで販売台数No.1、「Tクロス」は同No.2を獲得。EVの「ID.4」は1,600台が売れて、2023年下半期は電動SUVの販売台数で第3位にランクインしたという。2023年のグローバル販売台数は487万台(前年比6.7%増)、そのうちEVは39.4万台(同21.1%増)だった。

  • フォルクスワーゲンジャパンのアンドレア・カルカーニさん

    フォルクスワーゲンジャパンのブランドディレクターを務めるアンドレア・カルカーニさん

  • フォルクスワーゲン「ID.4」

    フォルクスワーゲン製EVの日本導入第1弾となった「ID.4」。2023年モデルはフル充電での航続可能距離が伸びて、「プロ」グレードは従来の561kmが618km、「ライト」グレードが同388kmが435kmとなった。日本のユーザーは世界に比べると年間走行距離が短めなので、ID.4であれば「月に1回の充電で十分」というのがカルカーニさんの見立てだ

ゴルフ8.5が日本上陸へ!

2024年は日本で複数のニューモデル投入を予定している。

まず、小型SUV「Tクロス」のマイナーチェンジモデルは夏前にも受注が始まる。新型は外観を刷新しているほか、インテリアの質感が向上しているという。

  • フォルクスワーゲン「Tクロス」

    「Tクロス」はマイナーチェンジでデザインを刷新。新ボディカラーが楽しみだ

SUVの「ティグアン」は新型(第3世代)の受注が夏以降に始まる予定だ。このクルマについてカルカーニさんは、「日本には大きなポテンシャルがあるにもかかわらず、これまでのところ開拓しきれていなかった」との見方を示した。

  • フォルクスワーゲン「ティグアン」

    「ティグアン」は第3世代の新型が入ってくる

ワゴンの「パサートバリアント」は第9世代の新型となる。こちらも夏以降に受注が始まる見込みだ。

  • フォルクスワーゲン「パサートバリアント」

    「パサートバリアント」は次の新型で第9世代に

2024年に生誕50周年を迎えたフォルクスワーゲンの代表作「ゴルフ」については、いわゆる「8.5世代目」のモデルが入ってくる見通し。2024年の終盤にも受注が始まるようだ。

  • フォルクスワーゲン「ゴルフ」

    「ゴルフ」は現行型が通算8世代目。マイナーチェンジモデルの「8.5」世代目は2024年の終盤に日本にやってくる

「ID.Buzz」については2025年初頭の日本導入を予定。2024年終盤には受注が始まるものとみられる。