平成筑豊鉄道は19日、同社の「へいちく浪漫号」(501号車)を改造し、自転車ラックを搭載した車両「黒銀 (KU RO GI N)」の運行を3月20日から開始すると発表した。

  • 「黒銀」エクステリア(イメージ)

「黒銀(KU RO GI N)」はエクステリア・インテリアともに黒色と銀色を基調としている。半世紀前までこの地域における発展の原動力だった「石炭」をデザインコンセプトに採用しており、石炭の中で最も純度が高く、表面がきらきらと輝く「無煙炭」をイメージした。石炭はかつて「黒いダイヤ」とも呼ばれたことから、ロゴマークをはじめ菱形のデザインをあしらっている。

定員は117人とされ、ロングシートの座席に加え、折畳み式座席を7席用意する。折畳み式座席は未使用時に自転車ラックとなり、自転車を5台載せられる。同社において、自転車ラックを搭載した初めての車両だという。

  • 「黒銀」インテリア(イメージ)

  • 車内レイアウト

なお、「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」(2024年4~6月開催)の特別企画として、平成筑豊鉄道の伊田線・田川線で3月30日から土日祝日にサイクルトレインの運行を予定しており、これに合わせた新車両として「黒銀(KU RO GI N)」が登場する。福岡・大分DC期間中、沿線市町村のスポット巡るデジタルスタンプラリーも開催される。