コカ・コーラシステムは12日、「Qoo白ぶどう」を、ペットボトル入り飲料として11年ぶりに“復活”発売しました。しばらく飲食店でしか提供されていなかった人気飲料が入手しやすくなるということで、SNSでは「コレは朗報!」「楽しみー!」と注目を集めているのですが…。

  • 復活発売した「Qoo白ぶどう」(左。リリースより)。11年前に販売されていた「ミニッツメイド Qoo わくわく白ぶどう」(右)とはペットボトルのデザインも異なる(画像提供:日本コカ・コーラ)

リリースを読むと、「新処方で発売」「新しくなった本製品」など気になる言葉が。えっ、もしかして味、違うの? 編集部では広報に真相を聞きつつ、実際に飲んで確かめてみました。

  • 実際に飲んでもみたぞ~

発売から25周年となる「Qoo」シリーズの中でも、マクドナルドやサイゼリヤなどでしか飲めない「飲食店専用商品」というユニークな立ち位置で長らく親しまれてきた「白ぶどう」フレーバー。それが11年ぶりにペットボトルでも楽しめるようになったということで、ファンにとってはたまらないニュースなんじゃないでしょうか。

一方で、リリース情報を読むと、「新処方」、すなわち“味変”したのは間違いないようです。言われてみれば、飲食店で飲めるのは「Qoo すっきり白ブドウ」で、今回再販されるのは「Qoo白ぶどう」。名前も微妙に変わってるみたいだなあ。どう変わったのか気になるぞ~。

  • マクドナルドで販売中の「Qoo すっきり白ブドウ」

コカ・コーラに聞いてみた

ーー2つの商品の味には、どのような違いがあるのでしょうか?

担当者:お客さまに喜んでいただけるよう、嗜好変化に合わせて味わいを新しくしました。意識したのは、この10年でブームとなり、近年はすっかり定着した「シャインマスカット」です

ーーおおっ、新しい「Qoo白ぶどう」はシャインマスカットをイメージした味わいなのですか!

担当者:シャインマスカットの登場前後で白ぶどうに対するイメージは大きく変わっています。今回の「Qoo白ぶどう」は、爽やかな甘さと、しっかり果汁感を楽しめる味わいに進化しています。

ーー復活に至る経緯を教えてください

担当者:飲食店のディスペンサーで愛されてきた味を、時間や場所を問わず楽しみたいといういう熱烈な声を、SNSやお客様相談室などで多数お寄せいただいており、その要望に応えました。また、ブランド誕生25周年という記念すべきタイミングと、コロナを経て、会話や遊びを一緒に楽しみたい気運が高まった親子にぴったりの製品として、RTD(※READY TO DRINK。すぐに飲める商品のこと)としての復活にいたりました。

  • 家族がいたのね…知らなかった

ーーペットボトル飲料としての復活が、SNSでも話題を呼びました

担当者:想像以上の反響があったことに対し、社員一同驚きつつ、とても嬉しく思っています。同時に社員やその家族にも“隠れファン”が多い商品なので、「いち消費者として購入しやすくなる」と喜ぶ声も社内で上がっています。


なお「現在、飲食店等で展開されている『Qoo すっきり白ブドウ』についても、2024年の春から順次、新しい『Qoo白ぶどう』の味わいに変更していきます」とのこと。すっきり白ブドウファンとしてはちょっぴりさみしい…。けど、新しい味もすっごく気になるぞ~。

飲み比べてみた

ということで、さっそく新旧の「白ぶどう」フレーバーを飲み比べてみましょう。なるべく同じ条件になるように、近所のマクドナルドで買ってきた「Qoo すっきり白ブドウ」は“氷抜き”にしてもらいました。

  • 貴重なツーショットかもしれない

飲み比べてみますと…あっ、違う! 「Qoo すっきり白ブドウ」が、その名の通り爽やかさを重視した味わいなのに対して、「Qoo白ぶどう」ははっきりと甘みを感じられますね。

とはいえ、まったく異なる味というわけではなく、「ちょっとだけ調整しましたよ」という感じでしょうか。これなら昔からのファンも安心して飲めそうです。筆者は、正直、どっちも好きでした。

  • 違いが分かった筆者

「飲み比べ」できるのは今だけかも?

飲食店で販売中の「Qoo すっきり白ブドウ」を楽しめるのは、今年の春頃まで。気になる人は今のうちに“飲み比べ”しておくといいかもしれません。