日英合作映画『コットンテール "Cottontail”』(3月1日公開)の特別先行上映舞台挨拶が13日に都内で行われ、リリー・フランキー、錦戸亮、木村多江、高梨臨、パトリック・ディキンソン監督が登場した。

  • 錦戸亮

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同作は「英国アカデミー賞US学生映画賞」受賞監督であるパトリック・ディキンソンの新作。愛する人を失うことにより崩れかけた家族の愛の再生の物語で、主役の健三郎(リリー・フランキー)が、一人息子のトシ(錦戸亮)一家とともに、妻・明子(木村多江)の遺言に残された地・イギリス北部の湖水地方にあるウィンダミア湖へ旅に出かけ、悲しみを受け入れるまでの様々な思いを描いていく。

■日英合作映画『コットンテール "Cottontail”』舞台挨拶に錦戸亮が登場

撮影は2年半前にロンドンで行われたということで、リリーは「ロンドンに着いてすぐ隔離、日本に帰ってきてすぐ隔離という生活をしてるから、撮影の記憶プラス隔離の記憶が強烈に残ってる」と苦笑する。錦戸は「僕、お米が好きで。一合だけ炊ける炊飯器みたいなお弁当箱みたいなやつがあるんですけど、それを持ち込んで毎晩次の日の朝の分を作ってたんかな。朝に炊き立て食べてました」と明かした。

リリーは「おにぎりを握ってくるんですよ。時々俺とかパトリックにくれて、やってることがほぼおかんだった」と表し、監督は日本語で「おいしかった」と満足げ。シソが好きだという監督が「イギリスにはあまりない。本当においしい。特に錦戸さんのおにぎり。食べたいな」と希望すると、錦戸は「今日作ってくればよかったなあ」と後悔していた。

リリーと錦戸は初共演で親子役となったが、リリーはそれぞれの役について「本当にもうダメなお父さんで、(錦戸は)本当にちゃんとした息子の役なんですけど、前から僕は亮ちゃんの芝居のファンだったので、いろんなダメなところをおとなしく吸収する役柄というか。お母さんお父さん、きつい嫁に囲まれて1番大変な役どころ。空気感でいろんなことを説明してくれる。すごいなあと思いながらいましたし、お仕事するのは初めてなんですけど、一緒にいやすい。けっこうナチュアラルに親子感はできてましたかね」と感謝する。逆に錦戸は「翻弄されて、振り回される準備をしていただけでも、親父はきっちり振り回してくれるので。でも自分が抱いている気持ちも出てくるので、その過程とかも見ていただけたら」とアピールした。

イギリスではバレンタインに男性がバラを贈るということで、監督からキャスト陣にバラのプレゼントも。錦戸は映画について「観終わった時に、こんなバラを心に1本挿して……」とうまくかけようとしたものの、「あ、ちょっとやめます」と苦笑。リリーから「いや、よかったのに」と言われつつ、「ほんまにほっこりというか、どこから来るあたたかさなのか分からないような、そんな感覚になるような。僕は映画で感じたので、皆さんもバラを一輪持って帰ってください」とまとめていた。

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