――久住さんはラブシーンは初挑戦とのことですが、撮影はいかがでしたか?
久住:いろんな作品でラブシーンを見てきましたが、いざ自分が演じるとなるとどうしたらいいのかすごく戸惑っていましたが、今回インティマシー・コーディネーターの方が間に入ってくださって、その方からたくさんアドバイスをいただきながら、とにかく体当たりで頑張りました。
――佐藤さんは本作でのラブシーンはいかがでしたか?
佐藤:今までは、そういう行為に慣れている役を演じることが多かったのですが、今回は初めてを表現するということだったので、演じる上では難しかったなと。初めてな感じを表現するのが大変でしたが、初々しくもきれいなラブシーンになっていると思います。
――ラブシーンも原作に忠実に?
佐藤:そうですね。原作にかなり近い感じで、納得の仕上がりというか、本当にきれいなシーンになっていると思います。
――ほかの共演者の方の印象もお聞かせください。
久住:酒井若菜さんが上司役で出演されるのですが、女優の大先輩なので、どうやって役作りをしているのかとか、セリフはどうやって覚えているのかとか、いろんなことを質問し、すごく気さくに教えてくださって仲良くさせていただいています。
佐藤:僕は久住さん以外の方とのシーンがほぼなくて、回想シーンで少しご一緒するぐらいだったので、ちょっと寂しいです。これだけ同じ人とのシーンしかないのは初めてかもしれません。
――第1話で印象に残っているシーンを教えてください。
久住:まい子の元カレとの学生時代のシーンがあるのですが、学生服を着て回想シーンを演じたのが印象に残っています
佐藤:原作のまい子と鍵谷のシーンがそのまま反映されているところがあるのですが、そのシーンができることがうれしくて、2人の距離感を監督と話しながら丁寧に撮影しました。
――原作のファンがとても多いですが、どういうところが多くの人に刺さっていると思いますか?
久住:明るく見せていてもコンプレックスがあったり、皆さん抱えている悩みがあると思うので、登場人物たちが悩みを抱えていてそれを乗り越えていくという部分に共感し、たくさんの方が読んでいるのかなと感じました。
佐藤:まい子さんに共感する人が一番多いんだろうなと思いますし、いろんな悩みを抱えている登場人物に、「私もこういう経験がある」という共感を持つ人もいるのかなと。あと、2人の成長や2人の距離がどこまで縮まるのか見届けたいという読者もたくさんいるのではないかなと思います。
――まい子さんはOL、鍵谷くんはOA機器管理会社の契約社員という役ですが、その職業を演じるためにリサーチしたことはありますか?
久住:周りに会社勤めの友達もいるので、そのイメージも持ちつつ、オフィスに自分の席があるという環境で演じていると自然とそういう気分になれています。
佐藤:現場で本当にコピー機の修理をしている方に習える時間があったので、その時間に気をつけなきゃいけない手順とかいろいろ話を聞きましたが、原作と照らし合わせて、鍵谷くんは膝を片方つくのか両方つくのか、職業というより鍵谷くんに寄せて演じています。
――コピーは普段あまり使わないですか?
佐藤:コピー好きです!(笑) 今でもコンビニのネットプリントで台本を印刷することもあります。
1992年7月15日生まれ、新潟県出身。2005年~2009年にモーニング娘。として活動。アニメ『きらりん☆レボリューション』(06~09)で主人公の声優を務めたほか、2011年~2015年にはファッション誌『CanCam』のモデルとして活躍。女優としてもさまざまな作品に出演し、近作はドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(23)、映画『GONZA』(23)など。
1995年1月25日生まれ、埼玉県出身。2011年より俳優、サポートダンサーとして活動を開始。2014年、「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」に合格し、EXILEのパフォーマーへ。2016年12月、世界とともにリーダーを務めるFANTASTICSを結成。俳優としての近作は、ドラマ『liar』(22)、『理想ノカレシ』(22)、『Sister』(22)、『around1/4(アラウンドクォーター)』(23)、映画『4月の君、スピカ。』(19)、『小説の神様 君としか描けない物語』(20)など。
【久住小春】ヘアメイク:Lysa 高橋有紀 【佐藤大樹】ヘアメイク:パクヨンソン(Luana) スタイリスト:平松正啓(Y's C)