センバツ32校はどこになる?春の甲子園2024、出場校を徹底予想 選考委員…

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 3月18日に開幕する第96回選抜高等学校野球大会。今大会も、春のセンバツ王者の座をかけた熱戦が予想されている。開幕に先立ち、1月26日には出場校が発表される選考委員会が開催。ここでは、まもなく決定する出場32校(21世紀枠を含む)を予想していく。

 

 

北海道地区(1校)

<北海道大会>

優勝 北海

準優勝 東海大札幌

ベスト4 別海、帯広大谷

 

 北海道地区は、地区大会を制した北海の出場が濃厚だ。

 

 

 ベスト16入りした昨夏に続き、2季連続で聖地に挑むことになりそうだ。昨夏の甲子園を経験した選手が多く残り、投打ともに総合力の高いチームを築いている。

 

 明治神宮大会は初戦敗退となったが、準優勝した作新学院(栃木)に延長タイブレークまで迫る大接戦。選抜甲子園での勝利は長らく遠ざかっており、まずは2011年以来、13年ぶりの白星を掴みたい。

東北地区(3校)

<東北大会>

優勝 青森山田(青森)

準優勝 八戸学院光星(青森)

ベスト4 学法石川(福島)、一関学院(岩手)

 

 東北地区は、地区大会優勝の青森山田(青森)、惜しくも準優勝となった八戸学院光星(青森)の青森県勢2校が当確。

 

 青森山田は、東北大会決勝でノーヒットノーランを達成した桜田朔投手、最速145キロを誇る関浩一郎投手の強力2枚看板を擁する。八戸学院光星も、昨夏の甲子園でも主戦を担った洗平比呂投手を中心に投手力の高さが光る。

 

 

 3枠目は、ベスト4の学法石川(福島)と一関学院(岩手)による一騎打ちとなる見通し。一関学院は岩手県大会を優勝し、東北大会は優勝した青森山田に0-4で敗れた。

 

 一方、学法石川は福島県大会を3位で勝ち上がり、東北大会では秋田1位の金足農、宮城1位の聖和学園を撃破したが、準決勝で八戸学院光星に0-1で惜敗。非常に比較が難しいところだが、優勝した青森山田に善戦した一関学院を予想する。

関東・東京地区(6校)

<関東大会>

優勝 作新学院(栃木)

準優勝 山梨学院(山梨)

ベスト4 常総学院(茨城)、健大高崎(群馬)

ベスト8 帝京三(山梨)、花咲徳栄(埼玉)、中央学院(千葉)、桐光学園(神奈川)

 

<東京大会>

優勝 関東一

準優勝 創価

 

 関東・東京地区は、関東4校、東京1校、両地区から1校の計6校が聖地への切符を手にする。関東大会の4強と東京を制した関東一は、ほぼ確実と言える。

 

 関東大会を制した作新学院(栃木)は、明治神宮大会でも準優勝に輝くなど、全国の舞台でも強さを見せつけた。エース・小川哲平投手は注目投手の1人に挙げられ、今大会の優勝候補になりそうだ。

 

 

 準優勝の山梨学院(山梨)は、春連覇に期待がかかる。さらに、関東大会でベスト4入りした常総学院(茨城)と健大高崎(群馬)、東京の優勝校・関東一と全国屈指の強豪校が揃い、楽しみな存在となる。

 

 残り1枠は東京準優勝の創価、関東大会ベスト8の4校で熾烈な争いになるが、ここでは桐光学園(神奈川)の選出を予想する。神奈川県大会を1位で勝ち上がり、関東大会では準優勝の山梨学院に延長11回タイブレークの末、惜敗した。試合結果や地域性を鑑み、桐光学園が一歩リードと見る。

 

 対抗馬は千葉県大会を1位で勝ち上がり、4強入りした健大高崎に3-4で敗れた中央学院(千葉)か。常総学院に10失点を喫した花咲徳栄(埼玉)や同地区の学校が出場濃厚の帝京三(山梨)と創価は、地域性の観点でやや不利に働きそうだ。

東海地区(3校)

<東海大会>

優勝 豊川(愛知)

準優勝 愛工大名電(愛知)

ベスト4 宇治山田商(三重)、藤枝明誠(静岡)

 

 東海地区は、地区大会を制した豊川(愛知)、準優勝した愛工大名電(愛知)の愛知県勢2校が当確か。

 

 豊川は、4強入りを果たした2014年大会以来、2度目の甲子園出場となりそうだ。東海大会で打率.625を記録したモイセエフ・ニキータ外野手の打棒に注目が集まる。愛工大名電は、プロ注目の伊東尚輝投手、大泉塁翔投手ら強力な投手陣を擁する。

 

 

 残る1枠を宇治山田商(三重)と藤枝明誠(静岡)で争う形となりそうだ。両校ともに県大会を1位で突破した力のあるチームだが、ここでは宇治山田商の選出を予想する。

 

 宇治山田商は優勝した豊川に対して9回に逆転を許し、1点差で惜敗。一方、藤枝明誠は10-6で準優勝の愛工大名電に敗戦。準決勝の試合内容から、宇治山田商が優勢と見た。

北信越地区(2校+明治神宮枠1校)

<北信越大会>

優勝 星陵(石川)

準優勝 敦賀気比(福井)

ベスト4 日本航空石川(石川)、北陸(福井)

 

 北信越地区は、優勝校の星陵(石川)が明治神宮大会を制覇。通常の2枠に加えて神宮枠が与えられ、計3校が甲子園への切符を掴む。

 

 地区大会優勝の星陵、準優勝の敦賀気比(福井)は順当に選出されるだろう。明治神宮大会覇者の星陵は投打ともに充実しており、今大会でも優勝候補の筆頭に挙がる。敦賀気比は、福井県大会3位からの勝ち上がりとなったが、北信越大会の決勝では、0-1と星稜相手に善戦した。

 

 

 残る1校は、4強入りした日本航空石川(石川)と北陸(福井)で争われることになりそうだ。北陸(福井)は1-6で星稜に敗戦。一方、日本航空石川は、敦賀気比に延長10回タイブレークの末、試合を落とした。また、石川県大会は準優勝となったが、決勝では星稜に5-6のタイブレークで惜敗した。

 

 難しい判断になるが、地域性も互角のため、この戦いぶりから日本航空石川が一歩リードと予想する。

近畿地区(6校)

<近畿大会>

優勝 大阪桐蔭(大阪)

準優勝 京都外大西(京都)

ベスト4 京都国際(京都)、耐久(和歌山)

ベスト8 履正社(大阪)、須磨翔風(兵庫)、報徳学園(兵庫)、近江(滋賀)

 

 近畿地区は、優勝校の大阪桐蔭(大阪)、準優勝の京都外大西(京都)、4強入りした京都国際(京都)と耐久(和歌山)は確実と言える。

 

 大阪桐蔭は、平嶋桂知投手、ラマル・ギービン・ラタナヤケ内野手など投打にタレントが揃う。準優勝の京都外大西、ベスト4の京都国際(京都)の京都勢2校は優勝した大阪桐蔭に接戦を繰り広げるなど、強さを見せた。耐久は出場が決まれば、春夏通じて初めての甲子園出場となる。

 

 

 残る2枠を8強入りした4校で争う形となるが、まずは報徳学園(兵庫)が一歩リードか。準々決勝では大阪桐蔭に0-1の接戦を演じるなど、実力は十分。最速150キロ右腕・今朝丸裕喜投手など、プロ注目の逸材を揃える。

 

 最後の1枠は、近江(滋賀)が有力か。滋賀県大会を1位で勝ち上がり、近畿大会では準々決勝で京都国際に0-1で惜敗。実力的にも異論はないだろう。履正社(大阪)と須磨翔風(兵庫)は、地域性の兼ね合いから劣勢となりそうだ。

中国地区(2校)

<中国大会>

優勝 広陵(広島)

準優勝 創志学園(岡山)

ベスト4 高川学園(山口)、宇部鴻城(山口)

 

 中国地区は、地区大会を優勝した広陵(広島)、準優勝の創志学園(岡山)が順当に選ばれるだろう。

 

 

 広陵は今大会への出場が決まれば、3季連続の甲子園となる。昨季から主力を担う高尾響投手、只石貫太捕手の強力バッテリーがそのまま残り、選抜甲子園でも優勝を狙える戦力を誇る。

 

 創志学園は、東海大相模(神奈川)で4度の全国制覇を経験した門馬敬治監督が指揮を執る。選ばれれば、創志学園のユニフォームで初の聖地となるだけに、その手腕にも注目が集まる。

四国地区(2校)

<四国大会>

優勝 高知(高知)

準優勝 阿南光(徳島)

ベスト4 明徳義塾(高知)、鳴門(徳島)

 

 四国地区は、地区大会の決勝に進んだ高知(高知)と阿南光(徳島)が有力。順当に選出されれば、高知は3年連続、阿南光は現在の校名になってから初の選抜甲子園出場となる。

 

 

 明治神宮大会では準々決勝敗退となった高知だが、平悠真投手をはじめ、140キロ超の好投手を複数揃えるなど投手陣に強みを持つ。

 

 阿南光は、2年時からエースを務めるプロ注目の吉岡暖投手を擁し、聖地での投球に注目が集まる。

九州地区(4校)

<九州大会>

優勝 熊本国付(熊本)

準優勝 明豊(大分)

ベスト4 神村学園(鹿児島)、東海大福岡(福岡)

 

 九州地区は、例年通りに地区大会の4強がそのまま選出となりそうだ。4校ともに、各県大会を1位で突破し、九州大会でも順当に駒を進めた。

 

 中でも九州大会を制した熊本国付(熊本)は、出場が決まれば春夏通じて初めての甲子園に。まずは聖地での1勝を目指す。

 

 

 明豊(大分)は、準優勝した2021年大会以来、東海大福岡(福岡)は2017年大会以来、3度目の聖地となる。

 

 昨夏の甲子園ベスト4入りを果たした神村学園(鹿児島)は、同大会で活躍した正林輝大外野手や上川床勇希外野手など、甲子園経験者が多く残る。今大会でも上位進出が狙えそうだ。

21世紀枠(2校)

【北海道】別海

【東北】仙台一(宮城)

【関東】水戸一(茨城)

【東海】帝京大可児(岐阜)

【北信越】富山北部(富山)

【近畿】田辺(和歌山)

【中国】岡山城東(岡山)

【四国】大洲(愛媛)

【九州】鶴丸(鹿児島)

 

 21世紀枠は、各地域から最終候補が発表されている。例年は3校が出場権を手にしていたが、今大会から2校の選出となる。

 

 過酷な気象条件の中で練習に励み、部員19人で北海道大会ベスト4に入った別海、2季連続で富山県大会準優勝の富山北部(富山)、部員22人ながら和歌山県大会準優勝に輝いた田辺(和歌山)など力のある学校が候補入り。

 

 

 仙台一(宮城)、水戸一(茨城)、鶴丸(鹿児島)といった公立の進学校も候補となっている。

 

 最終候補に残った全9校は21世紀枠の名に相応しく、どの2校が選ばれるか、大きな注目が集まる。

 

【了】