2024年が始まった。私はドラマオタク代表として、また貪るように多くの作品を鑑賞すると思います。たった二つしか無い眼球のケアだけは、怠らないようにするつもりです。
さて今回は新年の恒例企画(時にサボっておりますが)と称して、今年、映像作品で活躍、人気大爆発するであろう、俳優さんをピックアップしてみました。昨年から映像で見ていると「あれ、この人そろそろ……?」とオタクなりに直感が作動するときがあるんですよ。これが当たると、なんの景品もないけれど嬉しかったり。私が吟味した6名、今日から一緒にチェックしてくださると、嬉しさが倍増します。どうぞお楽しみください。「え? この人は誰?」と思ったら、お手持ちのスマホでお名前の検索を。
子犬から端正な顔立ちまでバラエティー豊富(男優編)
まずは昨年放送『下剋上球児』(TBS系)に犬塚翔役で出演していた、中沢元紀(なかざわ もとき)さん。地元でやたら権力を持ったうるさいおじいちゃんを持ち、一時期は野球部のエースだった、あの球児です。多くの部員がひしめくなか、突如、浮上してきた圧倒的な子犬顔に見惚れました。「この子犬顔は万能だ」そう思わせてくれる、ほのかな力強さも漂っています。カンテレの『イケドラ』(『土曜はナニする!?』のコーナードラマ)や、『オールスター感謝祭』(TBS系)のミニマラソンランナーなど、若手の王道系はクリア済み。今年は火10の恋の当て馬役などで、お姿を見たいところです。
余談ですが、アイドルオタクの友人が、夏は高校野球を見ていると言っていたので理由を尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「野球には興味がないけれど、選手をくまなく見ているのが楽しい。たまにおっ! という子がいる。水上恒司くんも元高校球児だよ」
その手があったか、と気づき、私も時間がある時は球児チェックをしています。同じ意味で、『下剋上球児』は見ていて楽しかったです。もちろん、私も野球のルールさえ知りません。
続いては黒崎煌代(くろさき・こうだい)さん。そう、放送中の朝ドラ『ブギウギ』(NHK総合ほか)で、主人公・福来スズ子(演:趣里)の弟・花田六郎役を演じていた俳優さんです。常にペットの亀を可愛がり、性格は温厚で優しい。家族のことが大好きだった青年は、戦争に旅立ち、命を落としました。日本中をほっこりさせた後、泣かせた六郎役を見事に演じ切った黒崎さん。なんとテレビドラマ出演は、今回が初めてだそう。力強い太眉で印象を残しながら、いい俳優さんになりそうな予感が満タンです。
ラストに男性俳優さんで注目しているのは大東立樹さん。所属事務所はあの『TO BE』。審美眼の塊のような社長に見出された才能です。昨年『秘密を持った少年たちへ』(日本テレビ系)に出演されていたのですが、並み居る同年代タレントたちの中で、異様にキラキラしていたんですよね。誰だ、この人。そう思って検索するとびっくりしたのが、お名前の読み。大抵は「だいとう・たつき」なんて読むじゃないですか。とんでもない、「おおひがし・りつき」という読み。至って今時の爽やかな顔立ちとのギャップがまた……。ご本名からして、かつての映画スターを思わせるなんて、さすがです。
個性あふれる存在感にため息の嵐(女優編)
女優さんたちも輝いていて眩しいです。
昨年放送の『ばらかもん』(フジテレビ系)に新井珠子役で出演されていた、近藤華(こんどう はな)さん。作品では、"たま"の愛称で、メガネをかけたセーラー服姿。B L好きで漫画を描くのが趣味でした。一見するとおとなしそうな雰囲気なのですが、そこには隠しきれない美少女ぶりと、瑞々しさが……。メガネを外した素顔は「持っている」と一言でしか表現しようがなかったです。まだ16歳。才能って怖い。
ふたり目に気になっているのが飯沼愛(いいぬま あい)さん。オーディションで、約9,000人から選ばれて、すでに主演ドラマが二作。昨年の大ヒットドラマ『VIVANT』にも出演。もうここまでのプロフィールだけで「素材はもう揃った!」というところでしょうか。それでも申し訳ないのですが、オタクの心にどうも響かず。それが『マイ・セカンド・アオハル』(ともにTBS系)で、演じられた沢島真凛役で一転。演技で思い切り変顔を披露していたんですよ。このシチュエーションは「結局、可愛いって言いたいんでしょ?」と、たいがい大火傷で終わってしまうパターンが多々。が、その空気を微塵も感じさせなかった、気持ちのいい変顔に、膝を打ちました。
そしてラストに「なにを今さら!」と突っ込まれそうですが、服部樹咲(はっとり みさき)さん。年末年始に遅ればせながら、映画『ミッドナイトスワン』を視聴。そこでバレエ以外になかなか自分を表現できない、桜田一果役に心打たれました。撮影中は中学生のせいか、頬にニキビがあったんですけど、それもまた美しく。所属事務所をチェックしたら、名女優の宝庫『フラーム』と書かれていたのも納得。得も言われぬ存在感に、もっと演技を見てみたい欲にブーストがかかりましたね。今年はNHKのドラマでお姿を拝見したいものです。
以上、2024年に小林久乃が勝手に青田買いを決めた、フレッシュな俳優さんたちの紹介でした。