後編の見どころを聞くと、「愛美さんの“シンカ”の素晴らしさが見られます。それは“進化”はもちろんですし、“真価”が問われるというところで出る美しさが、本当に研ぎ澄まされて神々しさを放っているので、私がそれを盛り立てる必要もないと思い、とにかく邪魔せず、愛だけをもって佇むくらいの気持ちで読むように心がけました。だから後編の最後は、私のナレーションがなくなって終わるんです。そこで、愛美さんが自分のこの先の姿を宣言されていて、その姿にディレクターさんが映像で寄り添っているという『ザ・ノンフィクション』の中では珍しいエンディングだと思います」と予告。
また、「踊ることが生きることだし、応援することが生きることになっているという関係があって、今生きていることの素晴らしさを、こんなにも全身全霊で分かりやすく表現してくださる愛美さんは、何てありがたい人なんだろうと思いました。“自分が何で生きているのか、よく分からない”と感じることがある方もいらっしゃると思うんです。私もありますが、この番組を見れば、生活のきらめきというのを、愛美さんの姿から受け取っていただけると思います。大変だったコロナが終わっても、物価が高くなってまた大変だったり、いろいろある中で、ちょっと進んでみようという気持ちになれるような力強い番組に参加させていただけて、本当に光栄です」と語る。
「ナレーションの醍醐味は、人生の岐路に一緒に立てるような気持ちになれることです。そこに人の気持ちというのが出てくるのが好きなので、こんなにも愛がたくさん交差する愛美さんの映像に声を乗せられるというのは、毎回幸せです」という本仮屋。
それだけに、さらなる続編を楽しみにしているそうで、「女優と監督のマッチングは本当に運命だと思うのですが、被写体と追いかけるディレクターさんのマッチングも大事だと思っていて、まさにこの題材は運命の出会いだと感じるんです。だから、大里(正人ディレクター)さんは生涯、愛美さんを追いかけてくれると確信しています(笑)」と、長年の付き合いであるスタッフに期待を寄せた。
●本仮屋ユイカ
1987年生まれ、東京都出身。99年『わくわくサイエンス』(NHK)で芸能界デビュー。01年のドラマ『3年B組金八先生』(TBS)などの演技で注目を集め、05年NHK連続テレビ小説『ファイト』のヒロインに選ばれる。映画・ドラマのほか、『王様のブランチ』(TBS)で情報バラエティのMCも担当した。近年の出演作は『私の夫は冷蔵庫に眠っている』(テレビ東京)、『愛しい嘘~優しい闇~』『バツイチ2人は未定な関係~『ふつう』、やめます!編』『今日からヒットマン』(テレビ朝日)など。21年から「ゆいか」名義で歌手活動をスタート、現在は『地方創生プログラム ONE-J』(TBSラジオ)のパーソナリティも務める。