改めて2023年が自身にとってどんな年になったか尋ねると、「急激なスピードで世界のいろんな方に知ってもらえた年でした」としみじみ。海外の「コミコン」に参加した際に特に反響を感じたという。

「8カ国ぐらい『コミコン』に行ったのですが、そこでも『ゾロだ!』と言ってもらえて、多くの方に知ってもらえているんだなと実感できる年になりましたし、俳優という仕事は本当にやりがいのある仕事だなと改めて思いました。より多くの人たちに知ってもらえるようにこれからも頑張りたいです」

また、「マーベル作品に出演したい」という思いもあるそうで、「『出たい』と言っているので、そのうち絶対に出してくれると信じています」と期待している。

マーベル作品では「準主役」を務めたいと言い、「主役はまだ早いです。主役の器ではないので」と冷静に今の自分を見つめる。

そして、「ハリウッドは大人の世界。日本は10代が主役を張れる世界ですが、アメリカは40代から80代が主役を張れる世界だと思っているので、まだまだこれからいろんなことを学んで、4~50代で主役ができればいいなと思います」と今後の展望を語る新田。

海外で主役を務められるようになるためには、「人間としての深み、経験、場数」が必要だと言い、「それが演技に生きてくると信じています」と目を輝かせた。

最後にファンに向けて「『ワンダーハッチ』は2つの世界が同時に見られるという、なかなかない作品なので、楽しんでいただきたいです。そして、来年、再来年と、さらに皆さんに楽しみにしてもらえるような作品にどんどん出ていきたいと思っているので、頑張ります! 期待していてください」とメッセージを送った。

■新田真剣佑
1996年11月16日生まれ、アメリカ・ロサンゼルス出身。『ちはやふる -上の句-/-下の句-』(16)で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。主な出演作は、映画『ちはやふる-結び-』『パシフィック・リム:アップライジング』(18)、『十二人の死にたい子どもたち』(19)、『カイジ ファイナルゲーム』『サヨナラまでの30分』(20)、『ブレイブ-群青戦記-』(21)、『るろうに剣心 最終章 The Final』(21)、『鋼の錬金術師』シリーズ(22)、『聖闘士星矢 The Beginning』(23)、ドラマ『同期のサクラ』(19)、『イチケイのカラス』(21)、Netflix『ONE PIECE』(23)など。

写真提供:Jonny Marlow, The Walt Disney Company