尾田栄一郎氏原作の『ONE PIECE』(以後、ワンピースと表記)は、1997年から『週刊少年ジャンプ』にて連載中の超大作冒険漫画です。2022年には単行本の全世界累計発行部数が5億部を突破し、「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定されています。

同作に登場する三刀流の剣士ゾロは「世界一の大剣豪」になるため、海賊王を目指す少年・ルフィの仲間になりました。そんなゾロは一味の副船長的な一面もあり、自分にだけでなく時には仲間にも厳しい言葉をかけ、クルーを鼓舞するような名言・名セリフを数多く残しています。

そこで今回、マイナビニュース会員の男女307名を対象に、ゾロの言葉で印象に残っている名言・名セリフについてアンケート調査を実施。ランキング形式にまとめて紹介します。

ゾロの名言ランキング

マイナビニュース会員に好きなゾロの名言についてアンケートを実施したところ、ランキングはこのような結果になりました。

1位「背中の傷は剣士の恥だ」(14.8%)
2位「ルフィは海賊王になる男だ!!!」(14.4%)
3位「おれは もう!! 二度と敗けねェから!!!! あいつに勝って大剣豪になる日まで 絶対にもうおれは敗けねェ!!!!」(9.2%)
3位「生き恥をさらすくらいなら死ぬ方がいい」(9.2%)
5位「おれ あいつのぶんも強くなるから!!! 天国までおれの名前が届くように世界一強い大剣豪になるからさ!!!!」(5.2%)
6位「ゴブッ... あ...あのガキに伝えてくれねェか...!!!『うまかった』『ごちそうさまでした』...ってよ」(4.8%)
6位「船長が”威厳”を失った一味は 必ず崩壊する!!!」(4.8%)
8位「男なら.........!!! フンドシ締めて 勝負を黙って見届けろ!!!」(4.4%)
9位「バァカ おれは一生神には祈らねェ」(4.0%)
10位「苦難上等 好むものなり修羅の道」(3.2%)
10位「お前じゃ退屈凌ぎにもなりゃしねェ!!!」(3.2%)
12位「てめェの正義もさぞ重かろうが こっちも色々背負ってんだよ!!!」(2.4%)
13位「何一つ…おれに勝てる根拠にゃならねェ!!!」(1.6%)
13位「ハラの傷より…やられっぱなしで傷ついたおれの名の方が重傷だ」(1.6%)
15位「消すと言われて消されるタマじゃあねェんだ おれは 受けてたつぜ サバイバル」(1.2%)
15位「笑ってねェで後悔しろよ.............もう二度と来ねェぞ 今みてェな おれを討ち取る好機はよ 『世界政府』!!!」(1.2%)

仲間想いの名ゼリフがズラリ! ゾロの名言一覧

ここからはランクインした名言や名セリフを詳しく説明していきます。

「背中の傷は剣士の恥だ」

世界最強の剣豪ミホークとの戦いの最中に発した言葉です。自身の野望を叶えるためには、絶対に超えなければならない相手と早々に対峙したゾロ。致命傷にもなりかねない実力差があるとわかっていながらも、この言葉を発し堂々とミホークの攻撃を受けるゾロからは剣士としての誇りが感じられます。ゾロの生きざまを一言で表した代表的な名言となりました。

「ルフィは海賊王になる男だ!!!」

スリラーバークにて、絶体絶命のタイミングで急襲してきたバーソロミュー・くまに言ったセリフです。ゾロがルフィに全幅の信頼を置いていることが伝わる名言となりました。心から信頼しているとは言え、相手を助けるために自身が犠牲になることを迷わず選べる人間は、そういないでしょう。主君に対して絶対的な忠誠心を持つ武士のようで、剣士のゾロにふさわしい名シーンでした。

「おれは もう!! 二度と敗けねェから!!!! あいつに勝って大剣豪になる日まで 絶対にもうおれは敗けねェ!!!!」

ミホークに敗北した際、離れて見ていたルフィに聞こえるように大声で発した言葉です。一味の中では比較的冷静で、感情をあらわにすることが少ないゾロの男泣きにつられて涙した読者も多かったのではないでしょうか。決意表明とも取れるこの言葉は、自身への喝であると同時に船長への誓いのようにも聞こえます。敗北直後に大きな目標を立て、その後も血のにじむような努力を惜しまないゾロだからこそ、説得力が伴うのでしょう。

「生き恥をさらすくらいなら死ぬ方がいい」

フォクシー海賊団との戦いを回避したいナミに対して発した言葉です。麦わらの一味にとって何のメリットもない戦いであっても、一度承諾した以上戦いを放棄することはご法度。海賊の世界で大恥となるその行動を受け入れる気など、ゾロには毛頭ありませんでした。恥ずべき行為を嫌い、常に堂々としていたいと主張するゾロの言葉には、誇り高き武士道のような気概が含まれているといえるでしょう。

「おれ あいつのぶんも強くなるから!!! 天国までおれの名前が届くように世界一強い大剣豪になるからさ!!!!」

まだ幼い頃、涙を流しながら道場の師範に伝えた決意の言葉です。「どちらが世界一の剣豪になるか勝負だ」と約束したばかりの幼馴染みを亡くしたゾロは、彼女の遺志と刀を引き継ぎました。ゾロにとって「世界一の剣豪になること」は自身の夢ではありますが、親友と交わした絶対に守るべき約束でもあり、この約束がゾロを精進させる原動力にもなっているのでしょう。長く続けていると忘れがちな初心を心に据える大切さが伝わる名言です。

「ゴブッ... あ...あのガキに伝えてくれねェか...!!! 『うまかった』『ごちそうさまでした』...ってよ」

海軍に捕まっていた際、ルフィに少女への伝言を頼むシーンでのセリフです。厳しい条件で捕まったゾロを見かねた少女はおにぎりを届けますが、海軍に見つかり踏みつぶされてしまいます。しかし、とても食べられる状態ではないそのおにぎりを完食したゾロは、ルフィにこの言葉を託しました。受けた恩と、それに対する感謝を蔑ろにしないゾロの人間性の高さが伝わり、義理人情の大切さが実感できるシーンです。

「船長が”威厳”を失った一味は 必ず崩壊する!!!」

ウソップを迎え入れようとする仲間たちに対して発した言葉です。一度は一味を抜けたウソップの帰還を歓迎する仲間を前に、ゾロはこの言葉で緩んでいた空気を一気に引き締めました。必要以上に親しくなりすぎないゾロの発言は常に筋が通っており、仲間には甘くなることもある船長を唯一叱れる人物と言えます。大切な人に厳しく接することは、優しくする以上に困難です。ゾロの強靭な精神力が伝わる名言となりました。

「男なら.........!!! フンドシ締めて 勝負を黙って見届けろ!!!」

フォクシー海賊団との戦いに敗れ、一味を離脱させられたチョッパーに対しての言葉です。仲間意識の強い麦わらの一味にとって、仲間が欠けることは大問題。チョッパーがうろたえるのも仕方ないでしょう。しかし、ゾロはこの言葉でチョッパーの訴えを一刀両断します。冷酷にも聞こえる言葉ですが、チョッパーはゾロの叱責で冷静さを取り戻しました。仲間であっても時には必要以上に強く当たれる男らしさと芯の強さが感じられる名言です。

「バァカ おれは一生神には祈らねェ」

空島での戦闘中、「神に祈れ」と発した神官にこの言葉を返しました。常に、結果は現時点での自身の実力次第と考える現実主義のゾロらしい名セリフです。「何が起きても自分の責任」と、すべてを受け入れることは簡単ではありません。窮地に追い込まれると、藁にもすがる思いで神頼みしたくなることもあるでしょう。ゾロの力強い言葉からは、神よりもこれまでの研鑽の積み重ねを信じられる絶対的な自信が感じられ、見習いたくなります。

「苦難上等 好むものなり修羅の道」

エニエスロビーにて、カクとの戦闘中に発した言葉です。白熱するバトルの締めにふさわしい大技の前口上として、この言葉を呟きました。一般的に多くの人は、できることなら困難の少ない穏やかな道を進みたいと思うでしょう。しかし、ゾロはあらゆる試練に率先して挑み、必ず自身の成長につなげています。自らを奮い立たせるようなこの言葉は、日常生活の中で何かに尻込みしそうになったときに思い出したい名セリフです。

「お前じゃ退屈凌ぎにもなりゃしねェ!!!」

魚人島にて、ヒョウゾウとの戦闘中に発した言葉です。2年間の修業を経たゾロとヒョウゾウの間には圧倒的すぎる実力差があり、新世界編の幕開けにふさわしい戦いとなりました。厳しい修行をクリアしてきたゾロの堂々たる言動からは、強者としての矜持が感じられます。絶対的な自信を持てるほどの努力を積み重ねることで、人は格段に成長できると気づかされるかっこいいシーンとなりました。

漫画『ワンピース』とは

「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を求め海に出た船長ルフィと、ルフィのもとに集まった仲間たちの航海を描いた青春冒険漫画です。

それぞれの夢を叶えるために航海を共にする麦わらの一味は、多くの死闘を越えていく中で強い絆で結ばれて信頼関係が深まっていきます。悪魔の実と呼ばれる果実を食べ、能力者となったキャラクターたちが扱う多種多様な異能も見どころの一つです。

原作は1,000話を超え、ついに最終章に突入しています。長年にわたり張り巡らされた伏線や謎が、一気に回収されるであろう今後の展開は必読です。

短いけれど心を打つ! ゾロの珠玉の名言を紹介しました

和気あいあいとした雰囲気の強い麦わらの一味の中であっても、慣れ合いを好まず一定の距離感を保つことの多いゾロ。一切の甘えを許さず限界を設けない精神力の強さゆえ、時には仲間に厳しい言葉をかける場面も見られます。

しかし、誰よりも自分に厳しく、船長を立て、不器用ながらも仲間を大切に想っていることが伝わっているからこそ、どんなに強い言葉でも相手の心にまっすぐ届くのでしょう。

単なる戦闘員ではなく、一味の支柱的な役割も担うゾロの今後の活躍から目が離せません。

調査時期: 2023年12月11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計307人(男性:244人、女性:63人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビに還元されることがあります