JR西日本は、2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、関西空港駅発着の特急「はるか」について、利用状況を考慮し、毎日運転の臨時列車も含む30往復60本をすべて定期列車として運転することを発表した。9両編成での運転も継続する。

  • ダイヤ改正後の特急「はるか」は30往復60本の全列車を定期列車として運転。9両編成での運転も継続される

特急「はるか」はコロナ禍の影響で利用者が著しく減少し、2020年9月から一部列車の運転を取りやめた。JR西日本は特急「はるか」の増結用として3両編成の271系を導入し、2020年3月から「はるか」を9両編成(281系6両編成+281系・271系3両編成)としたが、利用者減少にともない6両編成(281系)に減車しての運転となったため、271系は一部を除き運用されない時期が続いた。

その後、水際対策の緩和等で関西国際空港の利用者増加が見込まれるとして、2022年11月から「はるか」の全列車で運転再開。ただし、現在も日中時間帯の列車等は毎日運転の臨時列車となっている。列車編成に関して、「JRおでかけネット」では下り「はるか1・15号」と上り「はるか2・4号」のみ9両編成、他の定期列車は6両編成とされているが、実際には日中時間帯の列車も含め、9両編成での運転となっている。JR西日本は3月に実施するダイヤ改正で、毎日運転の臨時列車も含めた全列車を定期列車とすることを決定。9両編成での運転も継続することとした。

なお、今年度の年末年始期間(2023年12月28日から2024年1月4日まで)、特急「はるか」の利用者数は8万人とされ、前年度比176%・2018年度比107%とのこと。前年度の利用を大きく上回っただけでなく、コロナ禍前の2018年度も上回る利用状況となっている。