陸別町(りくべつちょう)は、北海道の内陸部に位置し、小高い山に囲まれているため、冬期間には厳しい寒さになります。マイナス30度を下回ることもあるそう! 珍しいダイヤモンドダストも何気ない日常の中にあり、「日本一寒いまち」といわれています。

そんな陸別町では、ふるさと納税の寄附金を8つの使途に充てています。今回はその中から「ふるさと銀河線跡地活用等振興基金」という使い道について紹介!

本稿では、マイナビふるさと納税担当者が注目する寄附金の使い道について紹介していきます。

今回は、「ふるさと銀河線跡地活用等振興基金」という陸別町のふるさと納税寄附金の使い道について詳しく調べてみました!

北海道陸別町のふるさと納税の使い道「ふるさと銀河線跡地活用等振興基金」について

・対象年度:令和5年度
・対象使途:ふるさと銀河線跡地活用等振興基金
・対象事業:ふるさと銀河線りくべつ鉄道管理事業、地域交通確保対策事業など
・その事業に費やした総費用:1243万円(令和5年度予算ベース)
・総費用のうち寄附金活用額:34万2000円(2023年10月末実績ベース)

「ふるさと銀河線跡地活用等振興基金」のふるさと納税の寄附金充当額は34万2000円。
平成18年4月に廃線となった鉄道跡地を活用する「ふるさと銀河線りくべつ鉄道管理事業」と、廃線の影響を受けた町民の地域交通の確保を目的とする「地域交通確保対策事業」の2つが主な事業活動です。

「ふるさと銀河線りくべつ鉄道管理事業」は、平成20年4月20日に開業した、鉄道跡地に道の駅併設の乗車体験・運転体験ができる体験型観光施設「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」の維持、運営などを主としています。

「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」は、陸別町が所有する鉄道記念公園において、鉄道車両および鉄道施設などを保存・展示公開することを目的に、観光鉄道として運営しています。運転体験では、国内最長の5.7㎞の運転ができるのだとか!

また、「地域交通確保対策事業」は、廃線によってバス転換されたため、乗車運賃が高くなった分を通学・通院などで利用される町民限定で助成金として支援しています。

今後も「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」の持続的な運営費の確保、交通の確保を進めていくために、ふるさと納税寄附金が活用されていくとのことです。

「ふるさと銀河線跡地活用等振興基金」の活動実績・効果

列車の運転や乗車を体験できる「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」は、陸別町商工会が運営しています。新型コロナウイルスの影響により、ここ数年の利用者数は減少していたそうですが、売上高は、3年続けて過去最高を更新したとのこと。

令和3年度に国内最長の運転体験ができる「分線コース」(片道5.7km)を新設。今年度は、観光者数が増えたり、関連イベントを再開したりなどで、陸別町の観光拠点として多くの観光者の来場を期待しているそうです。

事業者からの声


りくべつ鉄道における営業の柱である「乗車体験」および「運転体験」については、旧・北海道ちほく高原鉄道株式会社ふるさと銀河線のOB運転士を中心に、他社のOB運転士に加え、運行支援ボランティアスタッフの協力により運営しています。また、軌道を含む鉄道施設については、地元国鉄OBの指導のもと、ボランティア団体が中心となり点検・管理を行っています。

自治体からのメッセージ

陸別町の観光拠点として、運転体験が毎年予約でいっぱいになる「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」、国際的なオーロラの研究も行われている「銀河の森天文台」などのチャレンジをしてきています。陸別町には、このまちで生まれ育った方、結婚を機にまちに来られた方、夢を持って移住されてきた方など、さまざまな人たちが生き生きと生活されており、そんな人たちを全力でサポートしています。
小さなまちだからこそできるまちづくりで、平等でやさしい笑顔のまち、陸別町にぜひ足を運んでみてください。町民一同心から歓迎申し上げます。


今回は北海道陸別町のふるさと納税の使い道「ふるさと銀河線跡地活用等振興基金」を紹介しました。廃線になった鉄道跡地を体験型大型施設として活用されており、観光客にとってもうれしい事業でした。「CR70・75形気動車」や「排雪モーターカー」など、家族みんなで楽しめる車両もたくさんあり、訪れてみたくなりました! 取り組みに興味をもった方は一度チェックしてみてください。