俳優の東山紀之が主演を務めるABCテレビ・テレビ朝日系スペシャルドラマ『必殺仕事人』(21:00~)が、きょう29日に放送される。

  • 『必殺仕事人』 (C)ABC・テレビ朝日・松竹

■東山紀之主演『必殺仕事人』に松下奈緒参戦

渡辺小五郎(東山紀之)、経師屋の涼次(松岡昌宏)、リュウ(知念侑李)、花御殿のお菊(和久井映見)ら仕事人たちが、世にはびこる悪をスカッと成敗する痛快エンターテインメント時代劇『必殺仕事人』。1月に放送した前作では、遠藤憲一演じる瓦屋の陣八郎が壮絶な最期を遂げ、4人の仕事人は再編を迫られることに。今作では、16年ぶりとなる女性新仕事人・棗(松下奈緒)が加わり、流しの仕事人・雪丸(中尾明慶)まで現れて、小五郎たちをかき回すことに。新天地を迎える仕事人たちが挑む壮絶な戦いの行方は。

■ヴァンビ、ティモンディ高岸、おいでやす小田が“小悪党”役で登場

さらに今作には、人気YouTuberのヴァンビ、高岸宏行(ティモンディ)、おいでやす小田ら、個性豊かなゲスト3人が登場する。日本人最速でYouTubeチャンネル登録者数1,000万人超えを達成したヴァンビは、通りすがりの男の財布を抜き取る巾着切りの男・番備(ばんび)役で時代劇初挑戦。『鎌倉殿の13人』(22年)で時代劇デビューを果たした高岸は、浪人風の男・高岸之介(たか・きしのすけ)を熱演する。ドラマの出演経験が豊富なおいでやす小田だが、時代劇は今作が初。香具師(やし)・おぃ安(おぃやす)役で、抜け殻状態のリュウを窮地に追いやることになる重要人物を演じる。

【編集部MEMO】あらすじ
押し込み強盗や、残忍な手口で人を殺める“人斬り牛鬼”の犯行が連続し、江戸の町は騒然。渡辺小五郎(東山紀之)ら仕事人たちは、日々裏稼業で悪人たちを成敗していた。しかし、慕っていた瓦屋の陣八郎(遠藤憲一)亡き後、喪失感でいっぱいのリュウ(知念侑李)は、形見の鏨を手に仕事に挑むも、反撃されて窮地に陥ってしまう。そんなリュウの様子を見かねたお菊(和久井映見)は、流しの仕事人・雪丸(中尾明慶)に、密かにリュウを援護してほしいと依頼する。一方、芝居小屋で踊り子たちの絵を描くという絵師としての表稼業に勤しむ経師屋の涼次(松岡昌宏)は、物価上昇の余波で絵の道具を買うこともできず、金の無心をするためお菊の家に向かう。すると、たまたま髪結い師の棗(松下奈緒)と居合わせ、その美しさに息を飲む。そっけなくあしらわれたものの、最近評判の女形役者・菊村蔦八(野間口徹)や売り出し中の踊り子が出演する芝居小屋の仕事で日々顔を合わせるうちに、棗のことが頭から離れなくなった涼次。お菊から棗の過去を聞き出した彼は、棗が商売相手にだまされた夫が自ら命を絶つというつらい経験をし、決して消すことのできない恨みを胸に抱えていることを知る。棗の壮絶な過去に言葉を失うも、芝居小屋に通い、踊り子たちの絵を描き続ける涼次だが、ふと、ひとりの踊り子・きよ花(小西桜子)の姿が見えないことが気に掛かる。すると、棗も同じく彼女の身を案じていて!? そんな中、江戸の町では、住人たちの長年の願いが叶い、やり手の商人・山崎ツネ(松下由樹)や作事奉行・豊川忠次(田山涼成)らの手引きで、川に橋を掛ける建築工事が始まる。リュウもその現場で働き始めるのだが、その建築工事の裏には、金に目のくらんだ権力者の思惑が渦巻いていた。