大正製薬は12月22日、「実際に行っている二日酔い予防対策」に関するアンケートの結果を発表した。同調査は12月20~21日、全国の20代~60代の男女1,000人を対象に、インターネットで実施した。あわせて、管理栄養士が教える「二日酔い対策になる栄養素」と、それらを摂取できるおつまみメニューも公開した。

実際に行っている二日酔い予防対策【1000人調査】

  • 実際に行っている二日酔い予防対策

実際に行っている二日酔い予防対策で最も多かったのは、「水を一緒に飲む」(440人)で、「飲む前に少し食べる」(346人)、「会話を楽しみながらゆっくり飲む」(155人)、「アルコール度数の低いお酒やウコンハイなどのお酒を選ぶ」(130人)、「ウコンやタウリン・を含む栄養ドリンクを飲む」(126人)と続いた。

予防対策として食べているおつまみや食事について聞くと、トップ5は、「豆腐、枝豆などの豆類を食べる」(121人)、「味噌汁を飲む」(84人)、「肉系のおつまみを食べる」(81人)、「タコ、イカ、魚などの魚介類系のおつまみを食べる」(73人)、「揚げ物系のおつまみを食べる」(70人)だった。

悪酔いを防ぐ・二日酔い対策になる食べ物は?

東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部長で管理栄養士の濱裕宣氏によると、空腹の状態でアルコールを摂取すると、悪酔いにつながる可能性が高いという。空腹だと胃から小腸へ移動したアルコールが一気に吸収され、アルコール血中濃度が急上昇してしまう。悪酔いを防ぐには、胃にアルコールがとどまる時間を長くし、ゆるやかに小腸へ送ることが重要となる。

胃で食べ物などが滞留しやすくなるのは、「油分」の多いものであるため、油も適度に入っているものを飲み会の序盤に摂るのも意外におすすめとのこと。

二日酔い予防になる栄養素としては、カキやタコ、イカ、ハマグリ、アサリ、シジミなどの魚介類に含まれる「タウリン」、胆汁の分泌を活発にし、肝臓の働きをサポートする作用があるクルクミンを多く含む「ウコン」、豚のレバーや牡蠣、アボガド、トマト、ブロッコリーなどに含まれ、肝臓の解毒を助ける働きがある「グルタチオン」、肝臓でアルコールを分解する際に必要なアミノ酸で卵に多く含まれる「メチオニン」、しじみや枝豆、きのこ類に含まれ、肝臓でアセトアルデヒドを分解する成分がある「オルニチン」を挙げている。

このような二日酔い予防になる栄養素を含んだ「枝豆」「オイルをかけた魚介類のカルパッチョ」「タコとブロッコリーのアヒージョ」「イカのカレー炒め レモンがけ」「だし巻き卵の大根おろしがけ」「しじみの味噌汁」をおつまみにして、アルコールを摂取するのがおすすめとのこと。