岩手県陸前高田市(りくぜんたかたし)は、2011年の東日本大震災で壊滅的な被害を受けました。現在も完全に復旧・復興したとは言えない状況なのだそうですが、復興へ向けて少しずつ歩んでいます。

今回紹介する返礼品は、「国産いくら醤油漬け」。東日本大震災で被害を受けた地元企業3社がタッグを組んで作り上げた、支援を受けた方々への感謝を込めて提供している返礼品とのことです。

本稿では、マイナビふるさと納税担当者が、気になった返礼品を紹介していきます。

今回は、「国産いくら醤油漬け」の特徴や事業者の商品に対するこだわり、返礼品になった経緯などについて詳しく調べてみました!

岩手県陸前高田市ふるさと納税返礼品「国産いくら醤油漬け」について

・返礼品名:国産いくら(鮭卵)醤油漬け400g(200g×2パック)
・提供事業者:株式会社加和喜フーズ
・岩手県陸前高田市気仙町湊39-1
・内容量:400g(200g×2パック)
・寄附金額:1万5000円

「国産いくら醤油漬け」のふるさと納税の寄附金額は1万5000円。「株式会社加和喜フーズ」が同じ地元の醤油メーカーと酒造に声をかけ、復興への想いからふるさと納税限定で誕生した返礼品です。

いくらの等級グレードには「3特」「2特」「特」「無印」とあり、「3特」が一番良いものとされています。これは、色・つや・粒の大きさ・皮膜のやわらかさなど、卵の成熟度よって決められており、質のよい美味しいいくらを見極める基準のひとつとなっているそうです。

「国産いくら醤油漬け」の原料となるいくらは、秋鮭の卵の中でも最高グレードの「3特」。粒の大きさ、色つや、被膜の柔らかさのすべてが揃ったものを使用しています。皮が薄く口の中でプチっと弾けて、じわりと旨みが広がります。

味付けは、市内の事業者「八木澤商店」の醤油・「酔仙酒造」の日本酒を使用した秘伝のたれ。子どもから大人まで幅広い年齢層が楽しめる「風味豊かでまろやかな味」です。国内で水揚げされた鮭の卵を丁寧にほぐして、じっくり漬け込んでいます。

急速冷凍することで酸化や品質の劣化を防止。長期保存にも対応したこだわりの容器に入っており、鮮度と美味しさがそのままの状態で届きます。

「国産いくら醤油漬け」がふるさと納税返礼品になった経緯と実績

「加和喜フーズ」は、陸前高田市に拠点をかまえ、水産製造・加工・販売を行う事業者です。東日本大震災後、昔から交流のあった地元醤油メーカーの「八木澤商店」と、酒造会社の「酔仙酒造」に声をかけ、地場産品を使って陸前高田オリジナルの味を作ろうという想いで出来上がった「国産いくら醤油漬け」。

支援を受けた方々への感謝や陸前高田市の元気を伝えたいという、事業者と陸前高田市のふるさと納税担当者の想いのもと、返礼品に提供されたそうです。

扶桑社が発刊する女性誌「ESSE」が主催する、ふるさと納税返礼品の全国コンテスト「ESSEふるさとグランプリ2023」の魚介・水産加工品部門で「金賞」第1位を獲得した実績もあるとのこと。

寄附者の声

・さまざまな市町村のいくらを注文しましたが、口当たりの良さや味など個人的にNo.1です。毎年頼んでいます。
・塩みが強すぎず好みの味です。フタ付きの容器は助かりますね。美味しかったので子供夫婦にも送り、とても喜ばれました。美味しいので皆さんに知っていただきたいけど、人気が出すぎて自分が再度お願いする時に品切れになっていたら寂しいなと思いながら口コミを書いています。
・いくらのプチプチ感をしっかり感じられ、味も非常に美味しくて大満足でした。また包装も小分けにされており、助かりました。

自治体の想い

陸前高田市の返礼品でいくらを申し込むと、鮭が増える! (陸前高田市の寄附金の使い道について)
いくらの原料となる鮭も、年々漁獲量が減少してきています。そこで、陸前高田市では「鮭の稚魚の孵化と放流」にも寄附金を活用させていただいております。寄附をお申し込みの際に「農林水産業・商工業等の振興」をご指定いただくと、近年減少している鮭を増やすための「稚魚の孵化と放流事業」にも活用され、減少が続いている鮭の数を増やすことで持続可能な漁業・元気な水産業の振興を目指しています。
「陸前高田市のいくらを食べる」
→「寄附金の使い道で『農林水産業・商工業等の振興』をお選びいただく」
→「鮭の稚魚の孵化・放流事業の活性化」
→「鮭の漁獲量が回復」=「三陸産のいくらが増える」
→「鮭の増加、持続可能な漁業・元気な水産業の実現」


今回は岩手県陸前高田市の返礼品「国産いくら醤油漬け」を紹介しました。事業者と陸前高田市ふるさと納税担当者の復興への強い想いが伝わってくる逸品。こだわりと気持ちが詰まった「国産いくらの醤油漬け」が返礼品でもらえるのは、ふるさと納税ならではともいえますね。気になる方は一度チェックしてみてください。