JR東海は、2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、朝の時間帯に東海道新幹線を走る「こだま」の一部列車で運行区間・時刻を変更すると発表した。下りはおもに静岡県内の各駅から新大阪方面、上りは静岡県内および首都圏への利便性向上を図る。

  • 来年3月のダイヤ改正で、東海道新幹線「こだま」は朝の下り・上り各2本において運転区間・時刻を変更する

朝の下りは、静岡発の始発列車「こだま763号」(現在は静岡駅6時7分発・名古屋駅7時9分着・新大阪駅8時9分着)の時刻を早め、静岡駅6時2分発・名古屋駅7時4分着・新大阪駅8時9分着に変更(名古屋~新大阪間は変更なし)。静岡~三河安城間の各駅で下り始発列車の時刻を4~5分繰り上げる。ダイヤ改正後の「こだま763号」は名古屋駅で同駅7時6分発の「のぞみ273号」に乗り換えることができ、新大阪駅に7時54分に着くため、現行より15分早く、7時台に到着できるようになる。

静岡駅6時38分発・新大阪駅8時57分着の「こだま765号」はダイヤ改正後、始発駅を静岡駅から三島駅に変更し、三島駅6時14分発・静岡駅6時38分発・新大阪駅8時57分着で運転(静岡~新大阪間は時刻の変更なし)。三島~静岡間で増発するとともに、三島駅と新富士駅の下り始発列車が約40分繰り上げられる。ダイヤ改正後の「こだま765号」は静岡駅で「ひかり533号」(新横浜発広島行、静岡駅6時42分発)へ乗り換えることができ、新大阪駅に8時13分に到着するため、三島駅および新富士駅から京都・大阪方面の滞在時間が拡大する。

上りは朝の通勤時間帯(7~8時台)に一部列車を変更する。「こだま818号」(土休日運休)は始発駅を現行の三島駅から浜松駅に変更して運転区間を延長し、ダイヤ改正後は浜松駅6時55分発・東京駅8時54分着で運転。掛川駅を7時台に発車する上り「こだま」が2本に増えるなど、浜松駅や掛川駅から静岡駅および首都圏への新幹線通勤・通学等が利用しやすくなるという。一方で、「こだま820号」は始発駅を現行の静岡駅から三島駅に変更し、運転区間を短縮。ダイヤ改正後は三島駅8時9分発・東京駅9時3分着で運転される。