三菱UFJ銀行の相続手続きサポートWebサービス「そうぞくガイド」は12月13日、「家族のじかんと相続に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は11月、20代~70代の男女600名を対象にインターネットで実施した。
一生で家族と対面で話す残り時間は?
今年の年末親元に帰省する人の割合は42.6%だった。年末年始に家族で過ごす際、家族との会話の合計時間として最も多かったのは、「1時間以上3時間未満」(34.9%)となっている。さらに家族で過ごすタイミングが年末年始のみの20代は、一生で家族と対面で話す時間は残り180時間(日数換算:7.5日)という計算になった。
年末年始の話題について聞くと、「近況報告」が74.5%と最も多い。「親の今後について(住居、介護など)」は18.3%と5人に1人、「相続などのお金回り」は5.3%とわずか20人に1人という結果になった。家族と最も話しづらい話題について尋ねると、「家族の資産について」(33.1%)が最も多かった。
「親と生前に相続について話したことがない」が8割
親と生前に相続について話したことがあるか聞くと、79.4%が「ほとんど・全く話したことがない」と答えた。相続に直面した際にトラブルがあった人の割合は24.5%で、揉めごとのTOP3は「遺産分割について」(14.1%)、「独占を主張する」(6.0%)、「不動産をめぐるトラブル」(5.4%)だった。
生前に親の財産について、事前にすべて把握していた人は1割にも満たなかった。未把握の資産は金額にして平均2,297.7万円(中央値300万円)となっている。一方、子ども(20歳以上)に隠している資産がある親は約2割で、金額の平均は3,147万円(中央値500万円)だった
相続に直面した際に、約6割が「事前の準備ができていない」と回答した。実際に困ったことは「相続に必要な手続きや書類などの対応」(31.0%)が最も多く、「相続についての知識や制度の理解」(23.9%)が続いた。「何から手をつけたらいいかわからない」という回答も17.9%あった。