東宝配給作品ラインナップ発表会が13日に都内で行われ、取締役 専務執行役員 エンタテインメントユニット映画本部長 映画本部映画調整、同映画企画各担当 市川南氏、執行役員 エンタテインメントユニット映画本部 映画営業、同宣伝各担当 兼映画本部映画営業部長 吉田充孝氏、執行役員 エンタテインメントユニット映画本部 映画調整、同映画企画各担当 兼映画本部映画調整部長 上田太地氏、エンタテインメントユニット映画本部 宣伝部長 是枝宗男氏、エンタテインメントユニット映画本部 映画企画部長 臼井央氏が登場した。
2023年の年間作品別興行収入では、『名探偵コナン 黒鉄の魚影』が138.3億円と大ヒットに。シリーズでは毎年興行収入100億円を目指していたが、大幅に上回る結果となった。上田氏は「ずっと目標にしていたものが一気に行った。製作委員会の中でも色々と議論しています。『コナン』は30億円を超えた時代が長く続いていて、それはそれですごい成績だったんですけど、『ルパン三世VS名探偵コナン』という作品で確変をし始めたと我々は思っていて、40億円をいきなり超えた」と振り返る。
そこから「50〜60億円がなく、いきなり超えて70億、90億とジャンプする勢い、タイミングがある。今回は1番のジャンプアップになったと思っています」と説明。「理由はよくわからないけど、コロナのこともあったんじゃないか。コロナの期間も『間違いなく100億いくぞ』というタイミングがあったんですが、ちょうど劇場が制限を受けた。それがなければ100億円を超えていたんじゃないかなと思うんですけど、それがマグマになって一気に行ったということもありますし、青山(剛昌)先生が大切にしている黒ずくめの組織が出てきたということもあるし、それでも(目標にプラスして)30億円行くというのは、コナンシリーズが今1番成熟している年代というのも含めての結果だと思います。毎年やってるんですけど、このジャンプアップするところがコナンのすごさ」と語った。
さらに市川氏は「外的な要素が大きいんですけどやっぱり中身なんですよね。今年は特におもしろかった、よくできてた。灰原哀とコナンくんのラブストーリーの要素もあったりと、ファンも喜ぶし、ファンじゃない人にも新鮮に楽しめる、図抜けて良かったような気がします」と補足した。
(C)2023青山剛昌/名探偵コナン製作委員会