大王製紙のエリエールはこのほど、「生理と受験に関するアンケート」の結果を発表した。同調査は9月26日~10月5日、20~90代の女性879人を対象に、インターネットで実施した。

  • 受験日と生理が重なった(重なりそうになった)経験

受験日と生理が重なった(重なりそうになった)経験について尋ねたところ、55.9%が「ある」と回答した。受験日と生理が重なることで感じた不安を聞くと、「トイレ、生理用品交換の不安」(82.1%)が最も多く、「経血モレの不安」(79.2%)、「生理痛、体調不良の不安」(70.3%)と続いた。「試験で実力を発揮できない不安」(45.0%)、「荷物の増加、忘れ物の不安」(32.8%)、「鎮痛薬などの服用に関する不安」(28.1%)という回答も多かった。

  • 受験日と生理が重なることで感じた不安

受験当日にとった生理対策を尋ねると、73.9%が「夜用や長時間用ナプキンを使用した」、69.9%が「生理用品を多めに用意した」と答えた。「鎮痛薬を用意・服用した」(44.2%)や、「使い捨てカイロなど冷え対策をした」(28.3%)という回答も多い。タンポンの使用や、病院でのピルの処方という声もあった。

  • 受験当日にとった生理対策

受験当日までにできる準備は?

同社では、生理に感じる不安を少しでも軽くするために、八丁堀さとうクリニック副院長の佐藤杏月氏監修のもと、受験当日までにしておきたい生理対策と、試験当日に行うと効果的な生理対策について紹介している。

体を温める

受験当日までにしておきたいこととして大事なのは、「体を温めること」。生理中は、ホルモンバランスの変化によって体温が下がり、体が冷えやすくなるため、使い捨てカイロや腹巻きなどを活用して、冷えやすい下腹部や腰回り、背中などを温めるようにする。血行促進とリラックス効果のために、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かるなど入浴も効果的だという。また、試験当日に行うと効果的な生理対策は、「体を温める」こと。使い捨てカイロのほか、レッグウォーマーで足首を温めたり、ハーブティーなどのノンカフェインの温かい飲み物や、ショウガなど体を温める食材を意識的にとるようにすることも有効だという。

栄養バランスの整った食事を1日 3食とる

生理中は体に必要な栄養素を摂取するためにも、1日3食、栄養バランスの整った食事をとることも大事。生理中に意識してとりたい栄養素は「ビタミンB群」「カルシウム」「マグネシウム」「鉄」「大豆イソフラボン」などで、反対に体を冷やす食べ物や、カフェインを多く含む飲料などは、控えたほうがよいとのこと。

適度に体を動かすのも大切、不安な時は婦人科へ

生理中は血行が悪くなりやすいため、ストレッチなど軽い運動をして血行が良くなるように心掛けることも大事だという(運動をすることがつらく感じるほどの生理痛がある場合は、無理をする必要はない)。さまざまな対策をとっても、立ち上がれないほどの生理痛や、日常生活に支障が出るほど経血量が多い場合は、婦人科医への相談をすすめている。

使用する生理用品は、経血モレの不安をなくすために、長時間用や夜用など吸収量の多いタイプを使用するとよいとのこと。また、ボトムスの色は、万が一、経血モレがあったとしても、あまり目立たない濃い色のものを選ぶようにすると安心だという。

腹痛や腰痛、頭痛などの生理痛がひどくなりそうな場合には、鎮痛薬を用意すると安心だが、その際は眠くならないタイプを選ぶことが大切。薬の効果を十分に得るために、痛みを感じたら早目に服用することも大事とのこと。

試験会場には少し早めに行って、事前にトイレの場所を確認しておくことも安心感につながる。試験の休憩時間中は女子トイレが混雑する場合もあるため、試験開始前に一度行って、ナプキンを交換しておくのがおすすめだという。