タレントの藤本美貴と横澤夏子が育児や家事、パパに対する“ママの本音”を語り合う番組『夫が寝たあとに』(毎週水曜26:30~※関東ローカル、見逃し配信あり)。テレビ朝日の平日深夜のバラエティゾーン「バラバラ大作戦」の1番組として10月にスタートすると、2人の飾らないママトークが、SNSで「共感しかない」「スッキリする」「2人とママ友になりたい」と話題に。TVerのバラエティランキングでも上位にランクインするなど、関東ローカルでの深夜番組にもかかわらず大きな存在感を示している。

今回は番組の反響について、そして今後の野望についてインタビュー。2人が“プレパパ世代”に伝えたいこととは? 互いのママとしてのタイプの違いも聞いた。

  • 左から横澤夏子、藤本美貴

■藤本美貴、横澤夏子はママとして「すごく真面目」

――お二人の、子育てへの考え方の違いや、ママとしてのタイプの違いがあれば教えてください。

藤本:すごく真面目です。絶対私には真似できない! 真面目がゆえに行き詰まったりするところもあって、大変そうだなとも感じますが(笑)。

横澤:ミキティさんは私のそんなところを諭してくれるんです。私がぶつかってた壁は自分で作ってた壁なんだって教えてくれて。出会えて良かったです。

藤本:子供が3人いるとどんどん手を抜いちゃいそうなところを、ちゃんと3人に全力を注ごうとしているのが、もう衝撃です。

横澤:でも結局、注ぎたいけど注げない難しさを感じています。

藤本:私はもう「できることをやっていこう」というスタンスなので。

横澤:それがニコニコしていられる秘訣なんですよね。私は「やりたいのにできない」という葛藤でイライラしてしまっているので。どうすればミキティさんみたいな考えになれるんだろうって思います。

藤本:ちゃんとやらないと気が済まない性格なんだもんね。手を抜いちゃうと「私、これでいいのかな?」ってぐるぐる考えちゃうタイプ。

横澤:そうなんです! こんな感じで、いつもカウンセリングしてもらっています(笑)。自問自答し続ける私に対して、悟りをひらいているミキティさんが新鮮な考えをたくさんくれて。ママ友グループにミキティさんが1人いてくれたら、全部解決してくれて皆がハッピーになれる!

藤本:確かに、ママ友に進路の相談とかされます(笑)。

――今も横澤さんが仰ってましたが、どうすれば藤本さんのような考え方ができるようになりますか。

藤本:何も考えないこと、でしょうか。皆考えすぎて「こうじゃなきゃいけない」「自分が決めたこの道を走らなきゃいけない」って自分にプレッシャーを与えてしまってると思うんです。でも私は何も考えてないから、そのとき起きたことを「あ、そうなんだ」って受け入れて、いろいろな道を気ままに歩いてるような感覚です。

横澤:何が起きても全部受け入れられるということですよね。私はやっぱり受け入れられなくて、「なんでだよ!」って怒っちゃったりして。立ち止まって先に進めなくなっちゃうんです。

■深夜番組にもかかわらずTVer上位の大反響

――そんなお二人のトークが好評を博して、TVerのバラエティランキングで上位にランクインしたりと、大きな反響を呼んでいます!

藤本:うれしいですけど、なんだか怖い!(笑)それだけ共感していただける話ができているということでしょうか。旦那さんに言うとただの愚痴になっちゃうことや、ママ友に言いにくいことを、ちょうどいい距離感で聞けるところがいいんですかね。

横澤:「それ口にしていいんだ」とか、「言わないようにしていたことを代弁してくれた」と思ってくれていたらありがたいですね。

藤本:私のまわりのママ友も見てくれてるんです。

横澤:私のまわりもです。「ミキティさん紹介して」って言われますよ(笑)。悩みを抱えたママ友たちは皆ミキティさんを崇めています。

藤本:皆さん、カウンセリングしましょうか?(笑)

■今後はプレ世代も教育していきたい

――今後番組でやりたいことがあれば教えてください。

藤本:今はママやパパがゲストに来てくれてるんですけど、いずれはプレ世代も教育していきたい。「結婚ってどういうものだと思ってますか?」から始めて。

横澤:「こんなことが起きるから、こうならないように今のうちから頑張りましょう」ってね。

――たとえば“プレパパ”に来ていただくなら、どんなことを伝えたいですか。

藤本:「『ありがとう』ってことあるごとに言ってね」と伝えたいです。日本の男性はなかなか口にしないと言われがちなので。

横澤:恥ずかしがり屋だから、ってよく言われてますよね。

藤本:恥ずかしいって意味分かんないよね!

横澤:「ありがとう」は、人として一番最初に習うような言葉なのに、今さら「ありがとうは?」って言わなきゃいけないという。「ありがとう」という言葉を覚えてから結婚していただきたいです!

――「バラバラ大作戦」といえば、視聴者の方が面白いと思った番組に投票する「バラバラ大選挙」があったりと、ファンの方の応援で放送時間が早くなったり、全国ネットになったりと“昇格”の可能性もありますが、野望はありますか。

藤本:ありますね! 番組が長く続くことで、救える人数も変わってきますし。ぜひ視聴者の皆さんに私たちのトークに共感してもらって、人に言えない日頃のストレスを発散してもらえたら。

横澤:365日、24時間生活してると話したいことがたくさん出てくるわけで。

藤本:週1回、15分の番組じゃ足りないんですよね。

横澤:だから番組がもっともっと長く続けばいいなと思います。

――最後に番組のアピールや視聴者の方へのメッセージをお願いします!

藤本:たくさんのママに見ていただけているとのことで、うれしいです。番組で話していることをパパに知ってもらえると家庭が平和になると思うので、こっそりパパのリストにも入れちゃいましょう!

横澤:パパにもぜひ見てほしいですね! この番組を夫婦の話題の種にしてほしいです。

藤本:番組で旦那さんの愚痴になったとき、逆に「うちはやってくれてるよね」って自分の旦那さんを褒める機会にもなると思います。

横澤:旦那さんのお気に入りリストに勝手に登録できれば、自然に見てくれますかね。

藤本:「見なさい!」って言うと角が立つので、それくらいなら強引じゃなくていいですよね。「あれ? お気に入りボタン押しちゃったかな?」というくらいの自然に見てもらえたらいいかもしれない!

――ありがとうございました。より一層ママにもパパにも愛される番組になることを祈っております!

■藤本美貴
1985年2月26日生まれ、北海道滝川市出身。2001年10月、ドラマ『新・美少女日記』で芸能界デビュー、2002年3月、歌手としてデビューを果たし、同年に『紅白歌合戦』にも出場した。2009年7月にお笑いコンビ・品川庄司の庄司智春と結婚し、現在は3人の子を持つママタレントとして、数々のメディアや、YouTubeチャンネル『ハロー!ミキティチャンネル』で活動している。
■横澤夏子
1990年7月20日生まれ、新潟県出身のピン芸人。高校卒業後、NSC東京校に入学。身近にいるさまざまな女性に扮するモノマネ「ちょっとイラッとくる女」などで人気を集める。『R-1ぐらんぷり』では2016年から2年連続で決勝進出。『女芸人No.1決定戦 THE W』では2018年に準優勝。プライベートでは2017年7月に一般男性と結婚し、2020年2月に第1子女児、2021年10月に第2子女児、2023年6月に第3子女児を出産。子育てをしながら、テレビやイベントなど幅広く活動している。