プーマ ジャパンは12月8日より、「EKIDEN RUSH PACK(エキデン ラッシュ パック)」として4モデルのシューズを発売する。

11月30日より予約開始している本モデル、発売に伴うお披露目会も開催された。その模様とシューズの特徴について紹介したい。

  • 12月8日より発売する「EKIDEN RUSH PACK(エキデン ラッシュ パック)」

つま先まで突き抜けたカーボン製のプレート

リリースされるのは、「FAST-R NITRO ELITE 2(ファストアール ニトロエリート2)」(3万5,200円)、「DEVIATE NITRO ELITE 2(ディヴィエイト ニトロ エリート 2)」(2万9,700円)、「FAST-FWD NITRO ELITE(ファストフォワード ニトロ エリート)」(3万1,900円)、「DEVIATE NITRO 2(ディヴィエイト ニトロ 2)」(2万2,000円)となり、すべてのモデルにプーマの最新フォームテクノロジー「NITRO ELITE FOAM(ニトロ エリート フォーム)」が搭載されている。

その中でも、ファストアール ニトロエリート2はレーシングモデルとして前作以上にパワーアップしていることで注目を集めそうだ。

  • 「FAST-R NITRO ELITE 2(ファストアール ニトロエリート2)」(3万5,200円)

その特徴の一つが「つま先まで突き抜けた構造」で、むき出しのカーボン仕様の「PWRPLATE(パワープレート)」がひときわ目を引いた。

  • 前足部まで伸びたカーボン製の「PWRPLATE(パワープレート)」

さらにミッドソールは2分割されたデザイン、アッパーはプーマ独自の軽量ウーブン素材「ULTRAWEAVE(ウルトラウィーブ)」の採用など、前作より20%軽量化されている。

この結果、3時間30分00秒のマラソンランナーで平均2分30秒、2時間30分00秒のマラソンランナーで平均1分24秒のタイム短縮が可能になったと同社 商品企画本部の安藤悠哉氏は説明した。

推進力と反発力にアスリートも驚く

発売に先駆けて同シューズでトレーニングを行っている同社の契約アスリート、トーエネック陸上競技部所属の中西亮貴選手、コニカミノルタ陸上競技部所属の米満怜選手も会場に登場。

  • 米満怜選手(左)と中西亮貴選手も登壇

中西選手は「短い距離でスピードを出す練習」で利用していると言い、シューズの反発力は自分が予想した感覚以上だったと明かす。

そして米満選手は、「置くだけで足が進むシューズで、初めて履いた時はそのパフォーマンス性に『おうっ』と思わず声が出るほどでした笑」と走った時の驚きを語ってくれた。

  • トレーニングでそのパフォーマンスを実感したという

デザイン面でもこだわる

また機能にばかり目がいきがちだが、デザイン面にも注目だ。

「大会などで走る直前、シューズを履く動作は『心や体のスイッチ』を入れる瞬間。その時にシューズのカラーやデザインもモチベーションに大きく影響する要素です。開発こそグローバルですが、駅伝ランナーのために日本からのアイデアを反映してデザインしています」と安藤氏は開発の経緯を明かす。

その結果、「個性と速さを表現したエネルギッシュでサイケデリックなカラー」を採用しているほか、4モデルすべてのシューズのサイドに「襷」を表現。また「100%の力を出し切る」という意味を込めたモチーフもあしらわれている。

  • 内側のサイドに襷がデザイン

  • 「100%力を出し切る」「富士山」をモチーフにした意匠

「エキデン」という商品名からトップランナー向けと思うかもしれないが、例えばディヴィエイト ニトロ 2は「すべてのランニングシーンで使える万能モデル」と打ち出すなど、「トップランナー含めてすべてのランナーを速くしたい」と安藤氏は抱負を語るのだった。