日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’23』(毎週日曜24:55~)では、『キノコ雲の上と下 祖父は原爆を二度、投下した 祖父は広島、長崎で被爆した』(広島テレビ制作)を、きょう3日に放送する。

  • アリ・ビーザーさん(左)と原田小鈴さん

広島と長崎で二重被爆した山口彊さんが残した言葉「本当のこと、真実は国境を越えて伝わっていくだろう。たとえその伝える声が初めは小さくとも、その囁きを聞く人はいるはずだ。だから諦めてはいけない」。この言葉に共鳴したアメリカ人の映像作家、アリ・ビーザーさん。彼の祖父は、広島と長崎の両方に原爆を落とした唯一の搭乗員だった。

「キノコ雲の下で何があったのか」…それを知るため、アリさんは2011年、広島を訪れ被爆者の声を集め始めた。そして2013年、山口彊さんの孫、原田小鈴さんと出会う。

原爆投下から78年たった今も、世界では争いが絶えない。あの日、キノコ雲の上と下にいたアメリカ人と日本人の孫たちは、真実が国境を越えることを信じ、平和を訴えている。

戦争がもたらすものは何か。生き残った子孫は何を伝えなくてはならないのか。境遇の違いを乗り越え活動する2人の姿を追い、紡ぎだされた言葉を伝える。

ナレーションは、吉川晃司が担当する。