なっちの胸熱MCも モー娘。歴代OGメンバーが集結した横アリ公演初日

モーニング娘。'23が11月28日、神奈川・横浜アリーナで単独公演『モーニング娘。'23 コンサートツアー秋「Neverending Shine Show」SPECIAL』を開催した。9月の神奈川公演を皮切りに全国13都市27公演を経て迎えた、2日間にわたる特別公演の初日は、OGの安倍なつみや道重さゆみ、海外留学から帰国した森戸知沙希ら、10人のメンバーもパフォーマンス。約1万2000人を動員し、翌29日の公演でグループ及びハロー!プロジェクトを卒業するリーダーの譜久村聖がメンバーとともに歌い上げたダブルアンコール曲「HEY!未来」を含む、32曲を披露した。

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現役メンバー14人がステージに登場し、「Wake-up Call~目覚めるとき~」「HEAVY GATE」に続くメンバー紹介VTRでは、1人ずつスポットライトを浴びたメンバーがソロダンスを披露。5曲続けてのパフォーマンス中、「気まぐれプリンセス(23 Ver.)」では大歓声が轟き、「恋愛Destiny~本音を論じたい~」では、客席間の通路を練り歩きファンとの距離を縮めた。

MCでは、14人全員で声を揃えて挨拶。横浜アリーナ、台湾と香港を含む映画館で行われたライブビューイング会場で見守るファンに、愛嬌をふりまいた。

ステージ中盤は、OGをまじえてのパフォーマンスを展開した。トップバッターの安倍がステージに立ったのは、約5年8カ月ぶり。現役メンバーの北川莉央、岡村ほまれ、山崎愛生(崎は正式には「たつさき」)、櫻井梨央の4人をバックダンサーに従えて披露した自身のソロ曲「トウモロコシと空と風」では、安倍の愛称「なっち」コールが響き、保田圭、矢口真里、石川梨華、辻希美、高橋愛、道重、田中れいなの7人は「シャボン玉」で力強く躍動した。

MCで、譜久村にステージの感想を聞かれた安倍は、横浜アリーナが「25年前にグループのデビューシングル『モーニングコーヒー』の握手会イベントを開催した場所」と話し、手売りでCDを完売したために満員かと思いきや「半分ぐらい埋まってるか埋まってないか」程度しか観客が集まらず、当時のマネージャーに「厳しいお言葉をいただき、私たちも悔しくて悔しくて、いっぱい泣いた」と明かした。

当時は、メンバー同士で「いつか、横浜アリーナの会場をいっぱいにできるぐらいのアーティストになろうねって誓い合った」と回想。「25年経った今、こんなたくさんのファンのみなさんに、モーニング娘。がいまだに愛してもらえるアーティストになっていることに、すごく胸が熱くなる」と感謝した。

パフォーマンスへ戻り、OGと現役メンバーが力を合わせて、モーニング娘。さくら組の「晴れ 雨 のち スキ 」、モーニング娘。おとめ組の「愛の園~Touch My Heart!~」、「そうだ!We're ALIVE」を3曲続けて披露した。

メンバーが感想を伝え、佐藤優樹と森戸は現役メンバーと共に「青春Night」「Teenage Solution」で躍動。道重と譜久村の2人による「好きだな君が」では歴代リーダー同士のコンビネーションを見せ、現役メンバーと高橋、田中ら5人のOGによる「彼と一緒にお店がしたい!」では、メンバーが客席を温かく見つめた。

MCでは、帰国したばかりの森戸を譜久村が「ちぃ、おかえりなさ~い!」とねぎらい、ステージの感想を聞かれた森戸は、留学の成果を生かして「So exciting!」と英語で一言。OGと現役メンバーによるパフォーマンスのラスト「LOVEマシーン」では、参加メンバー総勢24人で客席間の通路を練り歩き、曲に合わせて揺れ動くファンとの一体感を高めた。

卒業前夜を締めくくる一曲は譜久村自らが選曲

現役メンバーがOGを明るく見送り、本編は後半戦へ。「未来の太陽」「Say Yeah! もっとミラクルナイト」「Happy大作戦」などの7曲を続けて披露し、多彩な表情でファンを魅了した。

MCではメンバーが感想を伝え、5月に新加入した17期メンバーの1人である弓桁朱琴は今回のツアーを振り返り「目に見える成長もあった」と吐露。30日からの新サブリーダー就任を発表している小田さくらは、歓迎するファンに向けて「一緒に頑張っていけたらと思います」と意気込み、譜久村は「みなさんと楽しい空間を作れてすごくうれしかったですし、ここを『ホーム』と言えるような、ハロー!プロジェクトとモーニング娘。でありたい」とメッセージを伝えた。

本編も残りわずかとなり「すっごいFEVER!」や「わがまま 気のまま 愛のジョーク(23 Ver.) 」、「I surrender 愛されど愛」に続く本編ラスト「涙ッチ」の終盤では、メンバーが客席にマイクを向け、会場にファンの歌声が響いた。

熱意ある声援を受けたアンコールでは、「Neverending Shine」「Help me!!(updated)」を続けて披露。譜久村が「最後はこの曲で盛り上がっていきましょう!」と威勢よく叫びスタートした「まじですかスカ!」で、パワフルに躍動した。

アンコール終了後にはなおも場内に歓声が響き、ダブルアンコールへ。翌日にグループ卒業を控える譜久村が、メンバーカラー”ホットピンク”を連想させる可憐なドレス姿で登場し、卒業前夜を「締めくくるのにふさわしい」として自身で選曲した「HEY!未来」を披露。曲中ではメンバーと目を合わせ、肩を寄せ合った。

自身のラストステージを控える中、思いを歌に込めた譜久村はメンバーと共にファンに感謝。微笑みながら、ステージをあとにした。