テレビ朝日系スペシャルドラマ『友情~平尾誠二と山中伸弥 「最後の一年」~』がきょう11日(21:00~)に放送される。

  • 本木雅弘

    本木雅弘=テレビ朝日提供

■主演・本木雅弘×滝藤賢一初共演で織り成す友情物語

ラグビー界の礎を築いたと言われる“ミスター・ラグビー”平尾誠二さんと、「ヒトiPS細胞」の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授の知られざる友情物語をドラマ化。約10年ぶりに民放ドラマ出演を果たすことになった主演・本木雅弘が平尾さんを、本木のラブコールを受けた滝藤賢一が山中教授を演じる。

日本代表としても活躍した元ラグビー選手で、神戸製鋼コベルコスティーラーズ総監督 兼 ゼネラルマネージャー、日本代表監督なども歴任し、名実ともに“ミスター・ラグビー”と呼ばれた伝説のラガーマン・平尾誠二と、「ヒトiPS細胞」の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した医師・山中伸弥は、雑誌の対談で意気投合して以来、互いの妻・平尾惠子(石田ゆり子)や山中知佳(吉瀬美智子)、平尾家の長女・大塚早紀(佐久間由衣)、長男・平尾昂大(坂東龍汰)も交え、家族ぐるみの付き合いを続けていた。“40歳半ばを過ぎてできた親友といつまでもこんな関係を続けていけたら”と願う2人だが、2015年、平尾ががん宣告を受ける。普通なら狼狽するところ、誰よりも冷静に受け止め、前向きに病と闘う決意を固めた平尾と、医師として治療法や病院探しに奔走し、最後まで親友に寄り添い続けた山中。そんな2人の知られざる友情と、平尾の意志を尊重し、愛情深く闘病生活を見守り続けた家族が駆け抜けた最後の一年とは。生涯をラグビーに捧げ、「2019年のラグビーワールドカップを1試合でもいいから岩手県釜石市で開催したい」と大きな夢を負い続けた強い信念、そして、明るくおおらかな人柄で多くの人々に愛された平尾誠二という“ミスター・ラグビー”の生き様を力強く描き出す。

■本木雅弘「天国の平尾さんに届きますように」

平尾さんと交流のあったラグビー選手に生前の平尾さんのクセや佇まいについて取材し、病と闘う様をリアルに表現するため10kgの減量をするなど、渾身の役作りで本作に挑んだ本木。「自分はフィルターになるだけ、その先に本物の平尾さんを想像してほしい」と、ストイックに平尾さんに近づいていった姿には、滝藤をはじめとする共演者陣も「平尾誠二さんそのもの」「平尾さんが憑依したかのよう」と口をそろえている。放送にあたり本木は、「親しかった皆さんの想いが天国の平尾さんに届きますように」とコメントを寄せた。

【編集部MEMO】
2010年秋、ノーベル賞の発表時期が近づき、今年も京都大学iPS細胞研究所で研究を続ける教授・山中伸弥(滝藤賢一)のもとには取材依頼が殺到していた。そんな中、多忙な山中が、唯一引き受けたのが、高校時代から大ファンだった“ミスター・ラグビー”こと、神戸製鋼・コベルコスティーラーズのゼネラルマネージャー兼総監督で、日本ラグビー協会の理事・平尾誠二(本木雅弘)との対談だ。憧れの人との初対面に緊張する山中の前に笑顔の平尾が現れる。対談が始まると、活躍の分野は異なるものの話は尽きず、2人は意気投合。これを機に、お互いの妻・平尾惠子(石田ゆり子)、山中知佳(吉瀬美智子)を交えた家族ぐるみの付き合いを続ける友人に。おおらかで交友関係の広い平尾が山中に友人を紹介するなど、40代半ばを過ぎてできた親友として、2人は絆を深めていく。しかし2015年9月、平尾ががんに侵されていることが分かり……。