禅の教え「不殺生」から生まれた、身体に優しい精進料理
画像出典：湘南人
北鎌倉にはたくさんのお寺がありますが、その中でも鎌倉五山第一位 臨済宗建長寺派 巨福山 建長寺は全国でも有名な禅寺です。
今回は、建長寺の目と鼻の先にある休憩処、かまくら五山別館をご紹介します。
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お店の斜め向かいにある建長寺では、定期的に坐禅会が開催されています。
また、かまくら五山別館の並びには、建長寺派 塔頭(たっちゅう)の禅居院があります。一般拝観は受け付けていませんが、鎌倉十三仏詣り第8番札所の禅寺として人気です。
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かまくら五山別館は、建長寺のけんちん汁にちなんだ、けんちんそばやけんちんうどん、そして甘味などを提供する休憩処です。
参拝の後に気軽に寄れる、自然で素朴な店構えです。
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店内は、窓が多くて明るく、喫茶店のような落ち着いた雰囲気です。
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卓上に、懐かしいコイン式の占い機がありました。つい、占ってみたくなりますね。
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メニューは、日本語と英語で書かれています。海外からの観光客の方も、どのような料理か分かるように配慮されていました。
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建長寺発祥の建長汁は、「けんちんじる」と読みます。英語では、「Ken-chin soup」です。
ベジタリアンやビーガン料理というとサラダのようなイメージですが、精進料理は昔ながらの日本食に似たヘルシーな料理です。
精進料理に使われる野菜にはビタミンやミネラル、根菜類には食物繊維やカリウム、マグネシウムなどが多く含まれ、身体機能の維持や体調管理に欠かせない栄養素がたっぷりです。豆類は、高タンパクで低脂質なので、胃腸に負担をかけない身体に優しい自然のプロテインです。出汁に使われる昆布には鉄分やカルシウムやヨウ素、干椎茸にはビタミンDがたっぷり含まれていて、骨の形成などを助けます。
健康的で理想的な食のスタイルとして、海外で日本食がブームになるのもうなずけます。
こちらは、日本語で書かれたシンプルなメニューです。わかりやすいので、参考にしてみてくださいね。
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今回は、けんちんセット1,300円(税込)を注文しました。
手慣れた様子で、手際よくお盆に食事が並んでいきます。
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こちらが、けんちんセットです。麺は、そばかうどん、お好きな方を選ぶことができます。
お盆には、けんちん汁(そば)、山菜寿司、たくあん、ネギ、日本茶、七味がセットになっています。
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けんちん汁とは、根菜と野菜、豆腐などを出汁で調理した精進料理で、建長寺が発祥といわれています。出汁も、鰹節や煮干しからではなく昆布や椎茸から取ります。
けんちん汁には、崩れた豆腐が入っているのが特徴です。僧侶が調理中に誤って豆腐を落としてしまい、崩れてしまった豆腐を集めてきれいに洗って汁の中に入れたのが始まりと言われています。
精進料理とは、禅の教えにある「不殺生」という仏教の戒律に基づいた、肉や魚を使用しない料理です。
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熱々のけんちんそばには、大根や人参、こんにゃく、里芋や青菜、そして豆腐がたっぷり入って、刻み海苔がかかっています。
動物性のものが入っていないので、ごま油でコクを出しているようです。
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山菜寿司には、錦糸玉子が乗っているのでビーガン料理ではありませんが、ホッとする美味しさです。
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奥の壁には、お店を取材した有名人の色紙が飾られていました。
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お店の方が、「取材がきてね、BSテレビに出るんですよ」と教えてくれました。
中山秀征さんが鎌倉街道沿いの街を紹介する、BS11マガジン 第1回 絶景＆グルメ！ひと味違う"大人の鎌倉”という番組で、かまくら五山別館が取材されたそうです。
中山さんは、けんちんうどんを召し上がったそうですよ。
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さて、あなたはうどん派ですか、それとも、そば派ですか？これからどんどん寒くなるので、温かいけんちん汁は身体をしっかり温めてくれそうですね。
甘辛のみそ田楽もおすすめですので、建長寺参拝の際にはぜひお立ち寄りください。
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店舗紹介
【かまくら五山(ごさん）別館】■住所：〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内1531■電話番号：0467-24-9297■営業時間：10:30-16:00 変更になる場合がありますので事前にご確認下さい。■定休日：不定休■駐車場：なし
アクセス
JR横須賀線 北鎌倉駅より バスで５分（江ノ電バス鎌倉駅行き「建長寺」下車）または徒歩約15分
JR横須賀線 鎌倉駅より バスで10分（江ノ電バス 大船方面行き「建長寺」下車）または徒歩約30分
