お酒を飲むとき、相性のいいおつまみとペアリングすることでその美味しさは何倍にもなりますが、現在Xでは、お酒のポテンシャルをより一層引き出してくれそうな「器」が話題になっています。

ポストの主は「ガラス工房ありんこぐらす(@alincoglass)」さん。「月に注ぐ」と題された動画には、「片口」で「ぐい呑み」に水を注ぐ様子が映っていました。

動画を観てみると、器の色はとても美しい青く色づいた透明で、水を注いでいるぐい呑みの中を覗き込むと……!! 中にとても綺麗な球体のようなものが沈んでいるように見えるではありませんか。それはまるで「月に注ぐ」という題の通り。

  • (@alincoglassより引用)

こちらの器は「月の器」という商品名がつけられており、以下の写真の左から「お猪口」「ぐい呑み」「グラス」となっています。写真では器の底には何もないように見えるのに、なぜ動画では球体が見えるのか、とても不思議ですよね。

  • 左からお猪口・ぐい呑み・グラス(@alincoglassより引用)

因みにこちらは片口。とても素敵な器ですよね。

  • 片口(@alincoglassより引用)

さらに、こちらも同じ「月の器」ですが、使うシーンによってこんなに違って見えるそうです。本当に不思議ですよね。

「月の器」は多くのユーザーを魅了し、2.2万件のいいねを獲得(10月31日時点)。「うわっ素敵ーー この器でぜひお酒飲んでみたい!! 」「あまりの美しさに感動しました…! 」「お酒が進みそうo(^o^)o」「盃に月を写すにはどうすればと本気で考えていたので、これは嬉しい誤算です! 出会に感謝! 」「繊細で儚い透き通ったブルーですね」など、数々のコメントも寄せられました。

投稿主さんに聞いてみた

投稿主の「ガラス工房ありんこぐらす」さんは、飲み物を注いだときに「月の器」の魅力が最大限に発揮されるということを伝えたくて動画を投稿されたとのことですが、この月の器についてもう少し詳しいお話をお聞きしました。

ーーなぜ器の中に球体があるように見えたり、青く見えたりするのでしょうか? 改めてどんな器なのか、お聞かせいただけますか?

ガラスの厚みと綺麗に研磨した底面が、飲み物を注いだ際に光を反射して月が浮かんでいるように見えます。

月をイメージしているので、元は黄色っぽい器ですが、背景や使っていただくシーンによって見え方が変化します。

明るい背景だと黄色っぽく、暗い背景だと青く、「静かな月」と「青い月」をお楽しみいただけるようになっています。

見え方が変化する仕組みについては秘密ということで…

ーー作ろうと思ったきっかけがございましたら教えていただけますか?

10年の歳月をかけて研究してきた宇宙模様の作品があり、その作品を作る過程で月のような雰囲気に見えるタイミングがあったので、試作をしてみたのがきっかけです。

ーー作る際にこだわったところや、むずかしかったところ、楽しかったところなどおきかせいただけますか?

こだわりは宇宙や自然からのインスピレーションを自分なりに表現することです。色味や透明感のバランスが難しかったです。


この「月の器」は、今後販売される予定とのこと。「ガラス工房ありんこぐらす」さんは、この他にも素敵な作品をたくさん作られていますので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょう?