風間俊介、2023年全クールの連ドラ出演に喜びも「大事なのは“数”じゃない」

俳優の風間俊介が先ごろ、現在放送中のABCテレビ・テレビ朝日系の連続ドラマ『たとえあなたを忘れても』(毎週日曜22:00〜)の大阪市内で行われた取材会に出席。作品にかける思いや撮影秘話などを明かした。

• 俳優の風間俊介 (C)ABCテレビ

■『たとえあなたを忘れても』で心療内科の医師役に

本作は、ピアニストになる夢に挫折した美璃(堀田真由)と、記憶障害を抱えながらも懸命に生きる空(萩原利久)のせつなくも美しい恋を、神戸を舞台に描くラブストーリー。風間は、美璃の従兄弟で心療内科に医師として務める遠山保を演じる。

幼い頃からよく知る美璃を温かく見守り、空のように同じ記憶障害のある患者を医師としてサポートする保。頼もしい存在である反面、本音がうかがい知れない複雑なキャラクターだ。風間は「保は心と向き合う医師。いろんなものから距離を置いて、いつも俯瞰で物事を見ているからこそ、自分の主観や思いをほころばせないんだと思う」と役柄を分析。「僕も自分の言葉を“これで伝わるかな?”とか“興味を持ってもらえるかな?”とか頭の中でチェックしながら話すところがあって、仲のいい友人から“しゃべり方がうさんくさい”と言われることも(笑)」と語り、「保にはシンパシーを感じる部分もある。保のようにキャラクターを外から客観的に眺めることで、心のもうひとつ奥に入っていけるような気がしています」と演技プランを明かした。

■気になる神戸グルメは餃子とチャーハン

神戸で撮影された美しい映像も見どころ。風間は「光の入り方ひとつにもこだわってとても丁寧に撮っているので、演者としてはとても集中するし、うっかりミスとか絶対にしたくない(笑)」と撮影の様子を話し「わがままを言わせてもらえるなら、何かをしながら観るのではなくて、この作品のためだけにお時間をいただけたらうれしいなって思います」と呼びかけた。また、ロケの合間には「みんな神戸の食べ物の話しかしてないです」と裏話を披露。「堀田さんが気になっているという餃子屋さんや、スタッフチームが大将と仲よしになったらしいチャーハン屋さんに行きたい」と神戸のグルメに興味津々だった。

■2023年は全クールの連続ドラマに出演

2023年は1月期の『大奥』(NHK)を皮切りに、4月期の『勝利の法廷式』(読売テレビ・日本テレビ系)、7月期の『初恋、ざらり』(テレビ東京系)、そして10月の今作と全クールの連ドラに出演するなど、活躍を見せた風間。「『全クールですね』とか『続いてますね』とか人に言われるのは、素直にすごくうれしいんですけど(笑)、数が大事かというとそうじゃない。自分がやるべきことを一所懸命がんばって、それをずっと何年も続けていくことで、自分が想像もしていない“何か”になっているんじゃないか」と語り、「どんな“何か”が出来上がるのかを楽しみにしながら、これからもがんばっていきたい」と言葉に力を込めた。