UCC 上島珈琲は11月1日、飲まないコーヒー「YOINED」を発売します。飲まないコーヒーってどういうこと? って思いますよね。日本発の"独自製法"により生み出したというYOINED、新商品発表会で明かされたその全貌を紹介します!

  • 発売に先がけ「YOINED」新商品発表会が開催された

■コーヒー豆の味・香りを余すことなくすべて味わう、新たな楽しみ方

世界で初めて缶コーヒーを開発、真空包装レギュラーコーヒーの製造を国内で初めて開始するなど、コーヒー業界における挑戦を続けてきたUCC 上島珈琲は、このたび新たに「飲まないコーヒー」として「YOINED(ヨインド)」を生み出しました。

  • 「YOINED(ヨインド)」左: CRAZY BLACK、右: MELLOW BROWN

「コーヒーは飲むもの」という我々の固定概念を覆す、YOINEDの開発に至った発想の起点は「焙煎したコーヒー豆の、味・香りを余すことなくすべて味わうことができないか?」という考えにあったといいます。

普段私たちは、焙煎したコーヒー豆の味と香りの一部から抽出された「抽出液」をコーヒーとして飲用し、抽出後に残った粉は廃棄されます。しかしその粉にもコーヒーの香りや味が残っており、それらも含め「コーヒーをまるごと味わう」ということが、先の「余すことなくすべて味わう」の意味だと、登壇した同社マーケティング本部 ブランドマネジメント部 小坂朋代氏は説明します。

  • UCC 上島珈琲 マーケティング本部 ブランドマネジメント部 小坂朋代氏

■コーヒー豆をまるごと使ったYOINEDはどんな味?

見た目の印象はチョコレートに近いYOINEDですが、カカオ豆は一切使用せず、コーヒー豆・コーヒーオイル・植物油脂・砂糖を主成分として作られています。チョコレートにコーヒー豆を刻んで混ぜたような"コーヒー風味のチョコレート"は存在しますが、コーヒー豆だけで作られた製品はほかになく、これがYOINEDの最大の特徴といえます。

  • コーヒー豆で作られたYOINED。カカオ豆は使われていない

YOINEDはコーヒー豆配合量の違いで2種類 -「MELLOW BROWN」(コーヒー豆15%配合)と「CRAZY BLACK」コーヒー豆(40%配合)のラインナップとなっており、発表会ではそれぞれ試食させてもらいました。

●YOINED「MELLOW BROWN」/ コーヒー豆15%配合

コーヒー豆配合量15%のMELLOW BROWNは、コーヒーの香りと甘みのバランスがよく、リラックスタイムに合いそうなまろやかな風味を感じます。

  • YOINED「MELLOW BROWN」(コーヒ豆15%配合)

●YOINED「CRAZY BLACK」/ コーヒー豆40%配合

対するCRAZY BLACKは、コーヒー成分を極限まで配合したというだけあって、コーヒーの存在感をダイレクトに感じられる刺激的な味。コーヒーの苦みを堪能できる大人の味わいで、ワインなどお酒と一緒に楽しむのも良さそうです。

  • YOINED「CRAZY BLACK」(コーヒー豆40%配合)

コーヒー豆をまるごと活用し、コーヒーの香りを贅沢に味わえるYOINEDですが、飲むコーヒーに比較してカフェイン量が1/5程度というから驚きます。これは1杯(1枚)に必要なコーヒー豆量の違いによるもので、飲むコーヒー1杯に使用するコーヒー豆が約15gなのに対し、YONED1枚に使用するコーヒー豆は約4g、少ない豆量でコーヒー感を満喫できる製品なのだといいます。

  • YOINEDはコーヒー豆を丸ごと使用して作られている

■特許取得の独自製法で、コーヒー豆の細かな粉砕を実現

発表会には同社 R&D本部 研究開発部 岩井和也氏も登壇し、YOINEDの開発エピソードも明かしました。

  • 同社 R&D本部 研究開発部 岩井和也氏

YOINEDは、カカオ豆からチョコレートを作る製法を参考に開発したそうですが、焙煎したコーヒー豆の硬さ・コーヒー豆に含まれる油脂の存在による「細かな粉砕へのハードル」があったと岩井氏は語ります。

「粉砕できたとしても口触りが悪く、できそうでできない」(岩井氏)という難しさの中採用したのが、焙煎したコーヒー豆を凍結する製法です。焙煎豆を粉砕する前に"凍結する"工程を挟むことで、豆を約20マイクロメートル(スギ花粉程度)まで細かくすることを実現、課題であった舌触りも滑らかになったといいます。

さらにYOINEDにはそれらコーヒー粉砕に加え、コーヒーの旨味が凝縮された「コーヒーオイル」も配合されています。人工の香料は使用せず、焙煎豆から圧搾したオイルを使うなんとも贅沢な仕上がりです。

  • 写真奥のビーカーに入っている液体が「コーヒーオイル」

同社 取締役副社長の里見陵氏はYOINEDについて「我々が掲げるパーパス『より良い世界のために、コーヒーの力を解き放つ』を象徴するような成果物だと思っており、発売することができてうれしい」と喜びをにじませました。コーヒーを「食べる」という新たな提案となる同品を「面白い製品に仕上がっているので、楽しんでもらいたい」とアピールしました。

  • 同社 取締役副社長の里見陵氏

■YOINEDは11月1日より数量限定販売

  • 1箱6枚入り(MELLOW BROWN3枚+CRAZY BLACK3枚)、2,700円

「食べるコーヒー」YOINEDは11月1日からUCCの全国11店舗とUCC公式オンラインストアにて、1箱2,700円(MELLOW BROWN3枚+CRAZY BLACK3枚)で販売となります。数量限定販売(なくなり次第終了)ということなので、気になる方は早めにチェックをしてみてくださいね。