ツムラは10月16日、20代〜60代の男女に向けて実施した更年期に関する調査の結果を発表した。調査は9月12日〜14日、全国の20代〜60代男女各600人(うち、更年期の症状を自覚する40代〜60代男女各100人)を対象に行われた。
まず、更年期症状を自覚する男女のうち、更年期症状の辛さを我慢して日常をやり過ごす事が、男女ともに36.0%が「頻繁にある」、49.0%が「時々ある」と回答。合わせて85.0%が「隠れ我慢」を経験している事が分かった。
我慢をしてしまう症状については、 男性は「疲れやすい」(57.0%)、「集中力・記憶力の低下」(40.0%)、「イライラ」(37.0%)、女性は「疲れやすい」(55.8%)、「肩こり」(40.0%)、「気分の落ち込み」(36.8%)がそれぞれ多くなっている。
我慢する理由としては、男女ともに「休むと仕事・家事に支障が出る」「仕事や家事など周りに負担をかけたくない」が上位であったほか、「我慢できると思っている」の回答も多かった。男性では「対処法があるのかわからない」、女性では「周りにわかってもらえない」の回答もそれぞれ3割以上見られている。
続いて、更年期症状の日常生活・社会生活への影響を尋ねてみた。すると、「支障をきたす」「やや支障をきたす」の合計回答が、男性では66.0%、女性では63.0%と6割以上となった。
更年期症状により支障を感じる状況としては、男性は「仕事」(65.0%)、「家事」(31.0%)、女性は「家事」(63.0%)、「仕事」(48.0%)がそれぞれ上位となった。有職者のみで見ると、男女ともに「仕事」が7割前後で最多となっているものの、女性では男性の倍以上となる約6割が「家事」と回答した。
更年期症状で支障を感じる際に望むサポートについて聞くと、男性は「具体的な対処法を知りたい」(46.0%)、「体調が悪い時は休む時間・日が欲しい」(44.0%)、「辛いことを理解してほしい」(43.0%)の順で多かった。女性は「体調が悪い時は休む時間・日が欲しい」(64.0%)、「辛いことを理解してほしい」(60.0%)、「具体的な対処法を知りたい」(53.0%)が上位に。
現在または過去に更年期症状を経験した男女を対象に、期症状を自覚した際の対処について聞いたところ、症状に「対処した」のは男性33.5%、女性41.0%という結果となった。その方法は、女性では「病院を受診」、男性では「休息・睡眠を増やす」がそれぞれ最多に。
対処しない理由としては、男性では34.3%が「どのように調べればいいかわからない」と回答し、女性(13.6%)の倍以上となっている。また、対処方法を調べたという男性は52.0%にとどまり、女性の71.0%を下回った。
全回答者(更年期症状を自覚する人・しない人)に、更年期症状に対するイメージを聞いてみたところ、男性の72.3%、女性の82.8%が「更年期はネカディブな時期」と回答した。また、前年よりも「自分に更年期が来てほしくない」との回答が増加している。
「更年期症状は日常生活に支障」と回答したのは男性で7割、女性で8割にのぼったほか、40代〜60代女性の9割がどのような不調も更年期を疑う傾向にあることも分かった。