各国の入国規制が緩和され、徐々に海外旅行機運が高まる昨今。筆者も来月に海外渡航の予定を控え、渡航に問題ない英語力があるかどうか確かめておきたいと思っていた。

そんな矢先、英語試験で有名な「TOEIC」を実施している国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が、「TOEIC Bridge Listening & Reading Tests(以下、TOEIC Bridge L&R)」の一部を無料で体験できる「TOEIC Bridge 公式みんなで模擬受験」を実施しているという情報を入手(2023年10月13日~2024年3月18日の17:00まで)。そこで、海外渡航前の腕試しにと、実際に受験してみることにした。

※エントリー〆切は2024年3月18日の10:00まで

  • 【体験レポ】「TOEIC Bridge L&R」の模擬試験が"無料で"受けられる! - 実際に受験してみた

■初級~中級者を対象にした「TOEIC Bridge L&R」

そもそも「TOEIC Bridge L&R」とは、英語学習初級者から中級者を対象にした試験のこと。一般的な「TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)」が日常生活からビジネスシーンまで幅広い英語力を測定するテストであるのに対し、「TOEIC Bridge L&R」は日常的で身近な内容を題材に、基礎的な「聞く・読む」英語力を測定するテストとなっている。

具体的には「問題数とテスト時間が半分」「リスニング音声のスピードがゆっくり」「問題文が短く、指示が具体的で求められるタスクが易しい」という違いがあり、「TOEIC L&R」の入門編として、大学や企業で幅広く活用されている。

今回筆者が受けた、「TOEIC Bridge 公式みんなで模擬受験」は、「TOEIC Bridge L&R」の一部を体験できる30分程度のオンライン模擬試験だ。今回、クイズ王・伊沢拓司氏が率いる東大発の知識集団「QuizKnock」とのコラボレーション企画の一環で実現しており、実際にQuizKnockメンバーもチャレンジしたそうだ。

■30分で腕試し! 「TOEIC Bridge 公式みんなで模擬受験」

「TOEIC Bridge 公式みんなで模擬受験」の手順としては、まずエントリーページより事前エントリーを行う。エントリー後、登録のメールアドレスに問題用紙や動画URLの情報が届く。

問題用紙を印刷して手元に用意し、開催期間内にパソコンやタブレット、スマートフォンでTOEIC公式YouTubeチャンネルにアクセス。印刷が難しい場合でも、問題は画面上に表示されるほか、ノートを解答用紙がわりにすることもできるため手軽だ。

また、オンライン形式の受験のため、動画を見ながら期間中好きなときに、好きな場所で受験ができる。自宅にいながら本格的なテストを、しかも無料で受験できるのは有り難い。

「TOEIC Bridge 公式みんなで模擬受験」は、本番のテストの3分の1の時間となる約30分(うち説明10分)の所要時間で、リスニング12問、リーディング13問、合計25 問に解答していく。筆者は問題用紙と解答用紙を印刷し、スマートフォンで動画を視聴し試験に臨んだ。私の場合はリスニングもしっかりできるよう、ヘッドセットも用意した。

問題用紙と解答用紙は、実際の試験と同じフォーマットのため、印刷することで本番さながらの受験が可能だ。説明パートを除くと試験は約20分で、集中して取り組んでいたらあっという間に終了時間を迎えた。

試験後は解答をWebページでチェックし、自身で採点を行う。テストの答え合わせをしていくと、自身の英語レベルがどの程度なのか知ることができて面白い。

試験で間違えた箇所を細かく見ていくと、普段何となく勉強していたときには気付けなかった細かな英文法の誤りを見つけられるのも試験ならではであると感じた。また「試験中、時間が余っていたならリーディングをしっかり見直せばよかった」など、忘れていた試験に対する心構えを改めて認識させられるよい機会にもなった。

さらに専用Webサイトには、英語教育の専門家である東京学芸大学教授の高山芳樹氏による、テストの一部内容解説ページもある。このほか、効果的なテスト活用方法についてのコメントもあり、英語学習に役立てることができそうだ。

■「QuizKnock」とコラボした英語コンテンツにも注目

今回、筆者が受けた「TOEIC Bridge 公式みんなで模擬受験」のほかにも、2024年3月18日までの期間中、「QuizKnock」と「TOEIC Bridge Tests」のコラボ企画が3つ展開されている。

YouTube チャンネル「QuizKnock と学ぼう」の人気企画「好きになっちゃう放課後」シリーズに、英語にまつわる企画が登場しているほか、QuizKnockメンバーの座談会企画「英語のここがおもしろい!」、小学生・中学生・高校生と3つのレベルで腕試しができる「QuizKnock Web」英語クイズも無料で試すことが可能だ。

年末年始の海外旅行前に、純粋に自身の英語力を見極め学びたい人に、TOEIC Bridge L&R受験前の予行演習にと、無料で気軽に体験できるコンテンツを活用してみてはいかがだろう。