今回、報道関係者らに公開された編成(Y1編成)は、1号車から「クモロハ272-1」「モハ273-101」「モハ272-101」「クモハ273-1」。報道公開では、フルカラーLEDの種別・行先表示器を活用し、かつてキハ181系で運転された当時の「やくも」ヘッドマークや、381系の「やくも」ヘッドマークを再現する場面もあった。

特急「やくも」はコロナ禍前の2019年度、1日あたり約4,000人(岡山~新見間)が利用したという。新型車両273系の投入後も、山陽新幹線と接続し、岡山駅から山陰エリアを結ぶ特急列車として、観光・ビジネス利用の役割を維持しつつ、さらなる安全・安定輸送と快適性・利便性の高い移動空間を提供するとしている。時代の変化に合わせた新たなニーズにも対応。山陰エリアの魅力発信、国内外からの観光需要の拡大・創造などの役割も加え、新たな地域の顔として、観光振興を軸に交流人口の拡大と沿線地域の活性化に貢献できる列車となることが期待されている。

  • 特急「やくも」の新型車両として投入される273系の車内・外観