星野リゾートは10月12日、北海道・弟子屈町 川湯温泉の「阿寒(あかん)摩周(ましゅう)国立公園川湯温泉街まちづくりマスタープラン」と同時に開発を計画している温泉旅館施設の名称を「界 テシカガ」に決定したことを発表した。2026年の開業を予定している。

  • 阿寒摩周国立公園川湯温泉街まちづくりマスタープラン計画パース

阿寒摩周国立公園川湯温泉街まちづくりマスタープランは、2023年2月に提出された温泉の川が流れる温泉街全体の再開発事業の基礎となる構想。星野リゾートもマスタープランの策定及び推進に参画している。マスタープランでは、開発コンセプトを「湯の川がつむぐカルデラの森の温泉街」とし、阿寒摩周国立公園の豊かな自然を生かした多様なスペースを提案している。界 テシカガは、このまちづくりの一環として計画が進められている。宿への滞在者が、エリア全体の魅力を、滞在の各シーンで楽しみ、より深く理解できる場となることを目指すという。

  • 夏の摩周湖(出展:「弟子屈なび」)

北海道・弟子屈町は、北海道の東部に位置し、世界トップクラスの透明度を誇る「摩周湖」や日本一大きなカルデラ湖である「屈斜路湖(くっしゃろこ)」など、北海道らしいスケールの大きい自然が広がるエリア。この一帯は「阿寒摩周国立公園」とよばれ、公園内の大部分が自然保護地域として保全されている。川湯温泉はまさにその中で、硫黄の香りがたちこめる、酸性度の高い温泉が湧き出る温泉地。その泉質のよさは北海道全土に知れわたっている。

  • 北海道・弟子屈町 川湯温泉(冬)

界 テシカガと名称にカタカナを取り入れた理由は、この地名を初めて知る人には読みやすさ、よく知る人には斬新なインパクトがあること。また、古くからこの土地で使われてきたこの固有の響きには、テシカ(岩盤)、ガ(上)という意味があり、自然の力を感じさせることに着目したという。